飲み会で気を付けるべきマナーと飲み会の会話術-新人編

飲み会で気を付けるべきマナーと飲み会の会話術-新人編

飲み会で気を付けるべきマナーと飲み会の会話術-新人編

春の季節になり、もうすぐ4月ですね。昨年からのコロナウィルスの影響による環境変化によって、 おそらく新入社員歓迎会といった飲み会が開催される機会は極めて少なくなってしまいました。
しかし、今後、少人数での飲み会規制は、緩和される可能性もありますので、新入社員の方々は、飲み会でのマナーを頭に入れてから、参加するようにしましょう。

新入社員の歓迎会は、上司や先輩に人柄や性格などをざっくばらんに知ってもらう貴重な機会でもあります。そういった機会ですが、飲み会でのマナーができておらず、上司や先輩への印象を下げてしまう、評価を下げてしまう人もいるようですので、気を付けるべき点を今回は、ご紹介したいと思います。

 

新入社員が飲み会に参加するメリット

入社直後に開催される新入社員の歓迎会であれば、ゲストですので、そもそも参加しないという選択肢は上げづらいと思いますが、参加するメリットを理解していた方が気持ち的にも前向きに参加できると思います。まずは、新入社員が飲み会に参加するメリットを考えてみましょう。

メリット

①飲み会のマナーを教えてもらえる

私自身の経験ですが、私はお酒が飲めません(笑)。お酒飲めないということで、学生時代は、あまり飲み会というところに参加した回数が極端に少なかったです。そして、先輩との縦の関係が強いところにいたわけではないので、そういった飲み会のマナーを教えてもらうこともなく育ちました。

そもそも飲み会のマナーを社会人になって、先輩たちから教わることができたということが、とても良い経験になりました。営業をしていたので、お客様との会食もあります。事前に注意すべき点、気を付けるべき点を教われたので、お客様との飲み会もスムーズに進めることができました。実際の飲み会で教わることほど、実践できる場はないと思います。

②先輩や上司に自分を知ってもらえ、人間関係を向上させる機会になる

先輩・上司といっても、性格的に人見知り、自分からコミュニケーションを取るのが苦手、という人も存在します。お酒の場だから、本音で話せ、人間関係が良くなるといったことも事実、存在するのです。お酒の場でグッと距離が縮まり、仕事上でも信頼関係が強まる、「飲みニケーション」という言葉が昔、話題になりましたが、お酒の力を借りないと、自分を開示できない人も中にはいるのです。

そういった人たちにとっては、やはり飲み会という場はコミュニケーションを取る有効な場所なのです。飲み会で、先輩や上司に自分を知ってもらう良い機会ですので、ぜひ自分から話題を振って、自分のことを知ってもらうようにすることがおすすめです。

 

 

③職場では聞けない会話ができる

職場では、あまり聞きたくないかもしれませんが、先輩・上司がする昔話は意外に自己成長をする上で、良い判断材料になったり、反面教師にしたりすることもできます。昔の上司と今の自分との共通点を見つけられ、共感できるようになるかもしれません。また、転職してきた先輩・上司たちがいれば、そういった社外の経験や裏の話を聞くのは、新しいことが学び取れる可能性がありますし、自分自身の視野を広げることにつながると思います。

気を付けたい飲み会マナー12選

*飲み会前*

マナー1:飲み会の開始時間に遅刻しないこと

そもそも飲み会に限らず、約束の時間を守ることは当たり前だと思われる人が多いでしょう。 仕事において、飲み会であっても、遅刻をしないことはとても重要です。実は、意外に飲み会の開始時間に遅れる人は多いのです。仕事が立て込んでしまったり、思っていたよりも道が混んでいたり、遅刻の原因は様々です。社内の数人での飲み会であれば、仕事だから仕方がないと許してもらえるかもしれませんが、大切な飲み会に遅れてしまうと、「時間にルーズな人」「大切な取引にも遅れてくるかもしれない」というマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。

飲み会の開始時刻は、終業後に余裕をもって、設定すること、そして、遅刻してしまいそうであれば、必ず連絡を入れ、相手への了承を得るようにしましょう。

マナー2: 身だしなみに気をつける

職場の服装の身だしなみも大切なように、飲み会でも身だしなみには気を付けるべきです。肩にフケがついていないか、ワイシャツがズボンから出ていないか、などです。男性であれば、ネクタイも勝手に外すのではなく、先輩や上司に、「外してもよろしいでしょうか?」と了承を得た方が良いです。女性で、スカートを履いている場合には、座敷に通されることも考えて、膝が隠れる長さのスカートを選びましょう。

また意外に靴下のチェックも忘れないようにしておきましょう。座敷などで靴を脱ぐ場合もありますが、男性で多いのが靴下に穴が空いてしまっていることです。 私もそれで、上司にこっぴどく叱られたことがありますが(笑)、お客様との会食だったときは、かなり恥ずかしいことになってしまいます。注意しましょう。

マナー3:自分の席は、下座(出入り口の近く)で座る

日本は、とくに上座、下座という席次に気を遣う文化です。飲み会のマナーとして、新人は一番の下座に座るように、席は出入り口の近く(下座)を取るように心掛けた方が良いでしょう。

また、新人や若手は、料理の注文や料理の受取をこなすためにも、出入り口の席を確保するようにすれば気が遣える人だと思ってもらえると思います。

マナー4:座席についたら、先輩・上司の背広を預かり、ハンガーにかける

スーツやアウターを先輩・上司が脱ぐ場合は率先して預かり、ハンガーにかけましょう。背広を脱ぎ、タイミングを見計らって、声をかけることができれば、気遣いができる印象を与えられるでしょう。

 

 

 

*飲み会中*

マナー5:自分の選ぶ一杯目はとりあえず、すぐ出てくるお酒が無難ではある

飲み会では、全員のお酒、ドリンクが揃ってから、乾杯をします。最初の一杯目は、とりあえず、お酒を頼むことがおすすめです。特にビールなどがピッチャーで運ばれてくるときなどは、すぐ出てきますので、乾杯が早く終わり、スムーズに飲み会を開始することができます。

ただお酒が飲めない、もしくはお酒が苦手な人もいると思います。私もそうですが。 お酒が飲めない、お酒が苦手という人は乾杯時にお酒を一口で飲んで、やり過ごすのが無難です。一口飲み終わったら、仲のいい先輩に頼んで、こっそりとお酒を渡し、無理せず、お酒以外のドリンクを注文するなどの対処法をとっても良いと思います。

私は、本当にお酒が飲めません。レモンハイを3口ぐらい飲んで、トイレで倒れていたことがあります。飲み会とはいえ、無理してお酒を飲む必要はないので、少量でも飲めないという人は事前に先輩や同僚に「下戸で体質的に飲めないので、申し訳ございません。」と伝えておくようにしましょう。

 

マナー6:乾杯のときは、目上の人のグラスの位置より低く下げる

乾杯のときは目上の人のグラスより少し下げることがポイントです。相手のグラスより上の位置でぶつけるのは、“上から”ということで失礼になるとされているのです。特に気にしないという人も多いのですが、部下がグラス位置に対して、全く気を遣わないことに悪い印象を持つ上司も中にはいるかもしれませんので、低く下げることを実践した方が無難です。

 また、ワイングラスで乾杯するときはワイングラス同士をぶつけないようにしましょう。ワイングラスは繊細なものが多く割れてしまったり、ワインがこぼれてしまったりする可能性があるためです。
※参考までに結婚式のようなフォーマルな堅い席の場合、グラスをぶつけて割ってしまうのは「関係に”ひび”が入る」に通じるため、マナー違反とされています。

 

 

 

マナー7:先輩・上司のグラスが空になったらお酌を両手で行う

相手の人にお酌をするときには、片手ではなく両手でお酌をするのが一般的なマナーです。ビールなどの瓶やお銚子を片手で持ったら、反対の手は、瓶を支えるように持つと丁寧な印象を与えます。ビールを瓶から注ぐ場合は、ビールの銘柄が見えるようにラベルを上向きにするのがマナーとされています。

なぜラベルを上向きにするのかは、諸説ありますが、もともとはワインの注ぎ方でラベルを上にすることで、液だれして、ラベルを汚さないようにすることから来ているらしいのです。そこからビールもラベルを上にとされてきたそうです。私なんかはラベルを上にしなくても、、、と思っちゃうタイプですが、気にする人は気にしますので、気遣いとして、できていると良いのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

マナー8:目上の方が食べ始めてから食事に手を伸ばす

食事は、先輩・上司が箸をつけてから食べ始めるようにしましょう。先輩・上司も「好きなもの、どんどん食べて」と言ってくれると思いますので、そういった一言をいただいてから、食べ始めるようにしましょう。

 

マナー9:お酒をついでもらうときは、グラスを両手で持とう

飲み会も中盤になってくると、新人のグラスも空になってきて、先輩や上司が新人の皆さんのグラスにもお酌をしてくれると思います。そのときは、両手でグラスを持つようにしましょう。

ただし、ワインを注いでもらう場合は、テーブルの上にグラスは置いたままにするのがマナーなので、持ち上げないようにしましょう。グラスに手を据える程度にしておけばOKです。

 

 

マナー10:上司のお酌は一口飲んでからテーブルに置く

先輩・上司のお酌は一口飲んでからテーブルに置くことが大切です。上司にお酌をしてもらったときは、両手でグラスやお猪口を持って、「ありがとうございます、頂戴します」とお礼を伝えましょう。

お酌してもらったお酒は、テーブルに置かずにそのまま口にするのがマナーといわれています。 一口飲んでからグラスやお猪口をテーブルに置くようにした方が良いです。 お酒を飲めない人も、お酌されたときに「ありがたく頂戴したいのですが、体質的にお酒が1滴も飲めなくて、、、代わりにこちらをいただきます」などと角の立たない断り方をするように意識しましょう。

 

マナー11:無礼講は、無礼講ではない!

無礼講とは、「身分・地位の上下などを考えないで行う宴会。堅苦しい礼儀を抜きにして行う酒盛り」とされています。テレビドラマなどでも、上司が飲み会の冒頭に「今日は無礼講ですから、大いに楽しみましょう」と言っているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。 ですが、無礼講は、文字通り受け取ってしまうのはよろしくありません。

無礼講だからといって、なんでもかんでも失礼な発言や暴言が許されるというわけでもありませんし、なんでもしていい訳で決してありません。無礼講と言ってもらうことで、上司に聞きたいことや話したいことを自由に聞ける雰囲気にはなると思いますが、節度ある行動を取るようにしましょう。

 

 

*飲み会後*

マナー12:翌日は必ずお礼を伝える

先輩や上司に飲み会に連れて行ってもらったり、飲み会代を少し多めにごちそうしてもらったりした飲み会ならば、必ず次の日には、先輩・上司に御礼をきちんと伝えましょう。

若手の頃は、飲みに連れていってもらうことの方が多いので、気付かないことも多いのですが、徐々に上の立場になるにつれて、飲み会代を出すことの方が多くなってくると、御礼を言われるかどうかは、実は、気になるものです(笑)。御礼をされた先輩・上司も、御礼を伝えたご自身も朝から気持ちよく仕事に臨めるはずです。また、次の日にごちそうしてくれた人に会えなければ、御礼メールを送るように心がけましょう。

飲み会時の抑えておきたい会話術

会話術1:質問を積極的にする

飲み会にただその場に座っているだけで、何も会話に参加しないのであれば、まったく学びにはなりません。先輩・上司から普段聞けないけど、聞いてみたいことや、教えてほしいことを積極的に学ぶ姿勢が大切です。自分が話し続けるのではなく、相手が話したくなるような話題を振り、相手の話を聴くことを意識しましょう。

 

 

会話術2:先輩・上司を立てる気持ちで

先輩・上司の話を無下にするのではなく、時折、褒め言葉を織り交ぜて、「すごいですね!」「さすがです」「私も追いつけるように頑張ります」などと相手を立てることをオススメします。相手を褒め、しっかりと相槌をうつことで、先輩や上司が話しやすい雰囲気になります。そうすると、「○○さんは話しやすいから、コミュニケーション取りやすい」となり、飲み会以外でも、声掛けや気にかけてくれるようになると思います。


今回では、飲み会のマナーを新人の方々の目線でご紹介してきました。
私自身、新入社員のころ、知らなかった飲み会のマナーをたくさん、先輩たちに教わりましたが、 実践で学ぶことも大きいと思います。
まずは本コラムを参考にしていただき、事前勉強をしておき、実際の飲み会で、飲み会のマナーを実践していき、学びに変えてみてください。


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「マナーの達人」


【執筆者情報】
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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