新人が覚えてくと便利なビジネス用語集②

新人が覚えてくと便利なビジネス用語集②

新人が覚えてくと便利なビジネス用語集②

以前のコラムでもご紹介しましたが、今回も新人さんが覚えておきたいビジネス用語一覧をご紹介したいと思います。

仕事をする上で、必要不可欠なビジネス用語ですが、入社後に教えてもらえる機会は、ほぼないのではないでしょうか?社会人になったばかりの新人の方だと仕事をしながら覚えていくしかないと思います。

今回は、その新人が覚えておくと便利なビジネス用語のた行~は行をご紹介していきたいと思います。

【目次】
・ビジネス用語を活用する目的
・ビジネス用語のご紹介:「た行~は行」
・ビジネス用語の注意点

ビジネス用語集アライアンス

ビジネス用語の活用する目的

仕事では、あらゆるシーンで、ビジネス用語が使われています。日本で使われてきた日本語のもの、欧米諸国で生まれた英語に由来するもの、その業界ならではの言葉もあり、新入社員のうちは覚えるだけでも大変かもしれません。

ビジネス用語は、仕事を円滑に進めるために使われる言葉です。ビジネス用語を用いることで、相手への長い説明が必要なくなり、業務内容を相手へ的確に伝えられるようになる訳です。

意思疎通、コミュニケーションを円滑に進められるという点で、ビジネス用語はとても重要なのです。

ビジネス用語のご紹介:「た行~は行」

た行

名称 概要
タイト 予算やスケジュールが厳しいこと。
代替 変えること、差し替えることの意味です。だいがえと読む人もいるが正しくはだいたい。ただしだいがえも、間違いではありません。
ダイバーシティ ダイバーシティは英語で、多様性を指す言葉で、様々なタイプの人材を活用して会社の成長に繋げようとする考えのことです。
ダイレクトマーケティング 電話やメール、またはFAXなどを使用して直接顧客に対して訴求することです。
タスク タスク(Task)とは割り振られた仕事のことです。複数の仕事を同時進行で行う形式をマルチタスクと呼んだりします。
ターゲティング 商品やサービスを市場に投入する際に目標とする顧客層を定めることです。
たたき 草案、ある程度形作った最初の企画のことです。
縦割り(たてわり) 上下に連携されていて横の繋がりが無い状態のことを指す言葉です。例えば、営業は営業部門で固まり、人事総務は人事総務部門で固まるようなイメージです。それぞれのセクションが連携してなく、コミュケーションが取れていないことで問題が発生するなどの可能性もあります。
ダンピング 採算を無視し、市場の健全な競争を阻害するほど安い価格で商品やサービスを投げ売りすることです。不当廉売を指します。
力技 頭を使わずに強引に行うこと。例として膨大な量の入力業務をひたすら手で打ち込む等。解決策がすぐにパッと思い浮かばない時などに行われる事が多い。
着地 最終的な結果を表す表現。着地見込みと言ったりします。
重複 対象となるものが被ること、二重に存在してしまうことです。 例えば、Excelの企業リストに同じ会社が違う行や列に入ってしまい、移転のハガキなどを重複で送ってしまうなど。
重複 対象となるものが被ること、二重に存在してしまうことです。 例えば、Excelの企業リストに同じ会社が違う行や列に入ってしまい、移転のハガキなどを重複で送ってしまうなど。
直帰(ちょっき) 外出先から会社に帰社せずそのまま帰宅することです。
直行(ちょっこう) 会社へ出社せずに仕事現場へ自宅から直接向かうこと。何時に着いてるかは分からない事が多い。
TOB TOB(Take Over Bid)は株式公開買付けと言われ、株式市場外にて不特定多数の株主から株を買い集めること、またはその制度を指す言葉です。
D2C D2CはDirect to Consumerの略語で、生産者・提供者が直接消費者などに届けることを指す言葉。仲介が存在しないため手数料などがほとんど発生しないため利益率が高い。
ディスラプション ディスラプション(Disruption)は破壊を意味する言葉で、口語としては余り使われずビジネス記事などで見かける表現。新しく登場した特定の企業や業界が、古く凝り固まった慣習や業界地図を塗り替えていくことを表現する時に使われる言葉です。
定時(ていじ) 労働契約を結んだ際に設定した労働時間の終了時刻のことです。
定性(ていせい) 数字で測れない物のこと。信頼等。
定量(ていりょう) 数字で測れる物のこと。データ等。
ディシジョン 決定。判断。
DX デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)のことで、既存のサービスや製品などをデジタルに変換させること。簡単に言えばIT化。
デッドライン デッドライン(Dead Line)締め切りの時間のことを指します。
テレワーク テレワーク(telework)は情報通信機器やサービスを活用することを指す言葉の一つで、自宅やサテライトオフィスなど場所を問わず柔軟に働くことを指します。
データマイニング 大量に蓄積された販売データや通話記録などの情報を解析し、その中の項目間に見られる相関関係やパターンなどを探し出し有益な知識やノウハウを探すこと
テーブルに乗せる ある事柄や課題を会議などの議題として取り上げることです。
ドアトゥドア ドアトゥドア(Door to Door)は家の玄関を出てから会社に入るまでの時間のこと。家から駅までの時間と駅から会社までの時間がかかる人も多く、仕事においては通勤時間を伝えるために、電車に乗っている時間ではなくドアトゥドアで表現する事も多いとされています。
取り急ぎ(とりいそぎ) とりあえず、の意味。とりあえずと応えると失礼になるシーンで活用される言葉。
トップダウン 上層部が考えた指令を下が実行すること。ボトムアップとどちらが良いかは常に対比される。
トンマナ トーンアンドマナーのことで、テイストを合わせることを指します。デザインのイメージを合わせる時などに使用する事が多い。

な行

名称 概要
ナレッジ ナレッジ(knowledge)は知識の意味だが、使われる用途としてはその情報を皆で共有することを指します。
なるはや なるべく早く、の略語。
例えば、なるはやでお願いしても良いですか?と使われることがある。
ナレッジ ナレッジ(knowledge)は知識の意味だが、使われる用途としてはその情報を皆で共有することを指します。
ニッチ ニッチは隙間の事を指す言葉で、余り人気の無い領域のこと、又はまだそこまで注目が集まっていない小さな領域のことを指す。ニッチな産業、ニッチな商売と言ったりします。
人月(にんげつ) 一人が一か月働いたとして必要な工数のこと。主に営業日単位で計算する。
ネゴシエーション ネゴシエーション(negotiation)は交渉のことを指す用語。
根回し(ねまわし) 何かを実行する際に上司・重役などに事前に周知しコンセンサスを取ること。プロジェクトに関係無いが影響力を持つ人に対して行う事を指し、話を伝えておかなかったために後々誤解などが生じないようにするための行為。

は行

名称 概要
バーンレート バーンレート(Burn Rate)は会社が運営するために必要な1ヶ月の金額のこと。
働き方改革 ITを活用して効率的な働き方を推進していくこと。インターネットで会議を行ったり、自宅やサテライトオフィスで業務を行ったり、あるいはフレキシブルな出退勤制度を取り入れたりなど。
バックキャスティング バックキャスティング(Backcasting)は未来のある地点において成し遂げたい目標を設定して、その目標のために今何をするかを逆算する手法、あるいはそうした考え方のこと。
バックトラッキング 営業において相手の話す内容に対して上手く相槌を打つことです。オウム返しに近いが悟られないテクニックが腕の見せ所。
バッファ バッファ(buffer)とは予備期間のことです。主にプロジェクトの進捗がトラブルなどによって遅れる事をあらかじめ想定して設けられる事が多い。
パブリッシャー パブリッシャー(Publisher)は出版社や発行社を意味する言葉で、書籍などを発行する事業社のことを指します。
ハレーション ハレーション(halation)とは、周囲へ及ぼす悪影響のことです。
パワーバランス 力関係のこと。他との関係性において使われることが多い。
繁忙期(はんぼうき) 業務や事業が忙しくなる時期のこと。
汎用的(はんようてき) 様々な用途に幅広く使えること。適用範囲が広いことを指す言葉です。
PM(ピーエム) プロジェクトマネージャーのこと。そのプロジェクトにおける統括責任者のこと。
PJ(ピージェイ) プロジェクトの略語。
PDCA(ピーディーシーエー) Plan, Do, Check, Act(Action)のそれぞれの頭文字を取った言葉で業務改善のサイクルのことです。Planは計画、Doは実行、Checkは確認・評価、Act(Action)は改善
B to C(ビートゥーシー) Business to Consumerのことで企業から消費者に対して販売する一般的なビジネスのことでB2Cと表現することもある。またはトゥーシーと略して言う事もある。
B to B(ビートゥービー) Business to Businessのことで企業から企業に対して販売すること。企業向けのビジネスのことでB2Bと表現することもある。またはトゥービーと略して言う事もある。
ビジネスモデル 対象となる商売を成立させる型のこと。似た言葉にスキーム(枠組み)がありビジネススキームと呼んだりもする。
雛形(ひながた) たたき台のこと。
ファクト ファクト(fact)は事実のことで、そのままの意味で使われる。事実確認をすることをファクトチェックということもある。
フィードバック 改善点・ミス等について指摘をすること、従業員から行うこともあれば、サービス業などでは顧客からもらう事もある。
フェーズ 段階を表す言葉。
フォアキャスティング フォアキャスティング(Forecasting)は過去・現在のデータなどに基づき、傾向などを元に近い将来に目標を立てて現状を少しずつ、改善し続けることで目標を達成するやり方、またはそうした考え方のこと。特にマーケティングなどで基本となる考えの一つ。
複合機(ふくごうき) コピー、スキャナー、FAXなどの機能を兼ね備えた機器のこと。いわゆるコピー機に複合的な機能を併せ持つ機器を指す。
フック フックは、そのまま顧客などをいかに引っ掛けるかと言う意味で使われる。主にコンバージョンに到るまでのプロセスにおいて打つ何らかの施策の意図を指す時に使われることが多い言葉。
プッシュ もう一押しすること。例としてはメールの返信が無い時、商談で相手が迷っていそうなときに、もう一押しすること。このスタイルの営業手法をプッシュ型と呼ぶこともある。
プライオリティ 優先順位のこと
ブラッシュアップ 再修正をかけること、磨くこと。資料、成果物、文章などあらゆるものが対象になります。
プラットフォーム プラットフォーム(platform)とは台を意味する言葉で、そこから転じて何らかの土台・ベースなるものを指します。ビジネスにおいては何らかのサービスの土台を提供しているものを指すことが多く、そのプラットフォーム上で利用者がサービスに応じてやり取りを行う。
フリーアドレス フリーアドレスとは会社における固定席を決めないスタイルのことです。働き方改革の一つとして語られる事が多い施策。
プル プル(pull)は引くという意味で、電話やインターネット経由での申し込みなど相手から受ける形で成約を獲得すること。そうしたスタイルの営業手法をプル型と呼んだりします。
ブルーオーシャン 競合が少なくチャンスがある場所・領域のこと。
ブレスト ブレインストーミングの略で、否定は一切行わず複数人で自由に案を出し合うこと。
プレゼン 発表すること。主に資料を用意して提案する事。
フレックスタイム制 フレックスタイム制は、従業員が労働時間を決定出来る制度のことで、出勤時間や退勤時間などを各自で設定できる制度。
フロー 業務、作業、申請など、一連の流れのことを指す言葉。流れを矢印と分岐図で表現したものをフローチャートと呼びます。
フローチャート 作業工程の流れを示した図のこと。四角と線とひし形などで表現する分岐で表現される。上から下、左から右に要素を配置していく。
プロダクト 商品・製品のことで、主にメーカーなどが開発している自社製品やIT企業が開発する自社サービスなどを指す。
プロダクトアウト 商品を提供する側、作り手の視点から考えること。顧客のニーズではなく提供側が良いと考えるものを売るという発想のこと。反対の意味としてマーケットインという言葉がある。
プロパー プロパー(proper)とは生え抜きのこと。その会社に新卒で入社しそのまま歴を重ねている生え抜き社員を指す事が多い。
ベータ版 ベータ版(β版)とは本番をリリースする前の最終段階にあるバージョンのものを指す。
ペイ pay、は英語で支払いを意味する。採算が合うか合わないかに使われる事が多い用語。ペイできるか、ペイするか、など。
ペライチ 「ペラ」っと「イチ」枚の略語で、紙一枚のみの資料や1ページだけで完結するウェブページ(LP)などの簡単なモノのことを指す言葉。
ペルソナ 対象者のこと、どちらかといえばマーケティング領域の用語で、対象とする客・ユーザーの属性などを表現する際に使われる事が多い。
ベンダー ベンダー(vendor)は販売者を指す言葉で、そのまま製品・サービスなどを販売する会社の事を指す用語。製造している企業の事はメーカーと呼ぶことが多い。
ベンチマーク 比較する指標のこと。プロジェクトなどで目標を設定するための対象のこと。どちらかと言えば対象物はリアリティのある競合他社などを設定する時に用いる用語。
ペンディング ペンディング(pending)とは保留のことで、プロジェクトや作業を一旦止めること。そのままお蔵入りになる事も多い。
ホールディングス ホールディングスとは持ち株会社を意味する言葉で、事業自体は行わず、事業を担当している子会社の株を保有し戦略立案や意思決定などを下す会社のこと。
ほうれんそう 報告、連絡、相談の頭文字を繋ぎ合わせた用語で会社員の行動指針の基本とされている。報連相と並べて表記すると標語にも見えてくる言葉。
ボトムアップ 下から意見を投げて上層部がそれを反映させること。

ビジネス用語の注意点

ただし、ビジネス用語を使用する上で、注意点があります。 もし、仮に相手がビジネス用語を知らなかった場合、相手には伝わりません。

私が研修講師として、登壇していたときに、各グループからプレゼン発表をしてもらったのですが、あるグループが「各事業所のシナジーが上手く生まれていないのが課題」という発表をしてくれました。そのときに、ある受講生の1人が隣の人に、ボソっと「シナジーって何?」と、質問されていたのです。

このように、相手が知っているつもりで、ビジネス用語を使用しても、相手が知らなかったら、伝わらない可能性があるのです。ビジネス用語を多用すると、面倒くさい人と思われたり、かえって伝わりにくくなったりすることもありますので、上手に使い分けてみてください。


今回は、新人が覚えておくと便利なビジネス用語の一部をご紹介しました。 新人の方に限らず、若手、ベテランの方でも、学んでいないと知らないことがたくさんあると思います。ぜひ辞書代わりにご活用ください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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