皆さんは、オンライン研修を受講されたことはありますか?
私自身、研修講師としてオンライン研修を行うこともありますし、受講生としてオンライン研修を受けることもありますが
講師だと気づかない課題も、受講生としてオンライン研修を受けているときに気付ける課題が多々あります。
そのうちの1つがオンライン研修で受講生が感じる疲れた空気感や単調で飽きてしまい、マンネリ空気感になってしまい、研修に対して受け身的になってしまうことです。
今回は、オンライン研修でよく出てくるお悩みの1つである「マンネリ空気」を打破するアイスブレイクゲームやワークネタを5つご紹介していきたいと思います。
マンネリ空気の打破ワーク5選
沈黙は金なり
お互いに口をきかずに、理想の職場環境を描くワークです。
このワークは例えば、コミュニケーション系の研修でやられると落とし込みがしやすいかもしれません。 コミュニケーション上の課題として、言葉以外のシグナルが原因でチーム内で衝突が発生しているときなどに伝えられると思いますので、ワークとしてやってみてください。
用意するもの
A3程度の紙/カラーペン数本/すべてをチーム数分
人数
8人以上
目的
言葉を使わずに、どのくらいコミュニケーションできるかを理解する
メンバーを4~6人のチームに分ける。
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手順2
各チームに紙とカラーペン数本を配る。
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手順3
チームにとって理想的な職場環境の見取り図または絵を描かせる。予算を考慮する必要はないので、創造性を発揮して楽しんで描く。
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手順4
10分後、各チームは描いた図を発表する。
理由トップ10
オンライン研修中に学んだんことや職場で活かしたいことを個人でまとめてもらい、その後、チームでやると良い項目を選び、その理由を考えて、トップ10を書き出すワークです。
実践することと優先順位をつけることで、なぜそれが大切なのかの話し合いが進められるので、 参加者自身の納得度を高めやすくなります。
用意するもの
A3程度の紙/マジック黒ペン数本/すべてをチーム数分
人数
1グループ5~6人
目的
参加者たちにアクションプランを考えさせ、アウトプット(実行)を引き出す。
1人ひとりがアクションプランを5~6個出す。5分程度
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手順2
上記1で考えてもらった内容をチームで共有し合います
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手順3
チームとしてトップ10に絞り込みをし、理由を考える
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手順4
各チーム発表してもらう
逆にやることではなく、やらないことを話し合っても面白いかもしれません。
名言集ワーク
世の中には、有名な名言がたくさん残っています。
例えば、
強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ フランツ・ベッケンバウアー(元サッカー西ドイツ代表)
成功の反対は失敗ではなく「やらないこと」だ 佐々木則夫(元サッカー日本女子代表監督)
ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)」
オンライン研修中に学んだんことや職場で活かしたいことを個人で書き出してもらい、
その後、研修で学んだことを盛り込んでもらい、名言を作製して発表してもらいます。
ここではあくまでも「名言だね~」と思わせるものでも、「名言っぽい」ものでも構いません。
用意するもの
色紙/マジック黒ペン数本/人数分
人数
1グループ5~6人
目的
学んだことや気付けたことを記憶にとどめ、定着化させるため。
研修中に学んだことをノートにまとめる
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手順2
研修中に学んだキーワードを盛り込んで名言を作る
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手順3
色紙に名言を記入する
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手順4
グループ内で発表してもらう
カードクイズ
研修中は講師が問題やクイズを出すことが多いですが、
参加者自信にクイズを作ってもらうことで、記憶の定着化を図れます。
用意するもの
名刺サイズのカードを1人あたり数枚
人数
1グループ5~6人
目的
学んだことや気付けたことを記憶にとどめ、定着化させるため。
参加者にカードを用意しておいてもらう
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手順2
参加者はクイズを作成し、1枚に1つずつ書いてもらいます
※クイズは、○×でもいいですし、空欄の穴埋め形式でも構いません。
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手順3
グループ内で質問を出し、回答してもらい、1番正解が多い人を選んでもらう
観察と記憶ワーク
人は毎日、膨大な量の情報を頭に入れています。
毎日、見ているものでも、意外としっかりと観察していないと、覚えられていないということは多々あります。
それを実感してもらうためのワークです。
目的
見ることと注意深く、観察することの違いを実感してもらう
参加者に白い紙を配布する
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手順2
何も見ずに、●●を思い出してできるだけ忠実に書き出して下さい。と案内。
●●は参加者が日ごろよく見るものを選ぶようにしてください。
※5円玉、スマートフォン、社章、お札
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手順3
書いた絵をグループ内で共有し、1番を決める
※正解があるものであれば、正解を発表する
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手順4
解説:「見ること」と「注意深く観察すること」は同じではない。日ごろから部下育成をする立場であれば、部下の様子をどれだけ観察できるか振り返ってみましょう。など研修テーマに関連して伝える。
いかがでしたでしょうか?
今回は、オンライン研修でよく出てくるお悩みの1つである「マンネリ空気」を打破するアイスブレイクゲームやワークネタをご紹介してまいりました。
比較的、研修テーマにこだわらずにできるものなので、研修の設計上、講師やファシリテーターの解説が長くなってしまう場合などに活用してみてください。
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。