目標の作り方で悩む人必見!!目標設定の際に覚えておきたい「SMART」の法則とは

目標の作り方で悩む人必見!!目標設定の際に覚えておきたい「SMART」の法則とは

目標の作り方で悩む人必見!!目標設定の際に覚えておきたい「SMART」の法則とは


みなさんは過去に仕事やプライベートで絶対に達成したかった目標が、結果的にうまくいかなかったという経験はありませんか? かくいう、私も、比較的うまくいかなかった経験が多分にあります。目標がただの「絵に書いた餅」にならずに済むためにはどうすれば良いのでしょうか?

今回は、目標設定をする際に、設定しやすく、かつ、達成しやすくなる「SMARTの法則」をご紹介したいと思います。

私自身、大学を卒業して営業の仕事をしていましたが、なかなか営業目標を達成できないという苦しい経験をしてきました。当時を思い返してみると、目標がなかなか達成できない原因の1つが、そもそもの「目標の立て方」が下手くそだったからということにあります。

目標の立て方が下手くそだった私にとって、SMARTの法則で目標を考えた結果、頭の整理がされて、何を行うのかが明確になっていくので、目標の達成率も徐々に上がり、営業成績がググっと上昇できたことを今でも鮮明に覚えています。

さて、そもそも「SMARTの法則、SMARTの法則、、、」と言っておりますが、SMARTの法則とは、どういうものなのでしょうか? SMARTの法則とは、1981年にジョージ・T・ドラン博士が初めて提唱したとされています。

SMARTの法則とは


Specific =具体的であること、わかりやすいこと
Measurable = 計測可能であること、数字になっている
Agreed upon = 同意していること
Realistic = 現実的であること
Timely = 期限が明確であること

これらの5つの基準の英語の頭文字を取り、SMARTの法則と言われています。

SMARTの法則を活用する上で、重要な3つのポイント


SMARTの法則を活用する上で、重要なポイントが3つあります。

①SMARTの法則の使い方を知ること
②SMARTの法則だけに頼りすぎないこと
③SMARTの法則の不足点を補うこと


①SMARTの法則の使い方を知ること
まず1つ目は、SMARTの法則の使い方を知ること、についてです。
SMARTの法則の成り立ちは先程、お伝えした通りですが、私もSMARTの法則を知らなかった頃の昔は、こんな形で、目標設定を考えていました。

目標設定:「営業の契約数を増加させる。」

なんとなく頑張ってくれる気がしますが、あいまいで抽象的ですよね?では、実際に営業成績を上げるという目標をSMARTの法則を使って具体的に考えてみましょう。



□SMARTの法則を使った目標設定の例

S(具体的であること) = アポ獲得率を上げ、アポ数を増やすこと
M(計測可能であること) = アポ獲得率を現在から20%増やし、平均4件から5件にUP
A(同意していること) = この目標に上司が同意していること
R(現実的であること) = アポ獲得率を20%増やすことは現実的であること
T(期限が明確であること) = 1ヶ月後までに達成すること

上記がSMARTを使った例になります。いかがでしょうか?
具体的かつ、測定可能な形になるだけで、成果のイメージが沸きやすいと思います。



次に5つの基準をそれぞれ具体例とともにご紹介します。

(1)Specific(具体的であること)
これは、目標が「具体的なものかどうか」です。例えば、全社を挙げて、「ヒット商品をつくる」という目標を掲げても、社員が行動しづらいと思います。なぜなら、どれほど売れれば、ヒットしたのがはっきりとしていないためです。逆に「X商品を1年間で100万個売り上げる」などの具体的な目標の方が、100万個売り上げるためにはどうしたら良いのか?など、目標値から逆算して考えることもできます。

(2)Measurable(測定可能な)
これは、「達成度が測れる目標かどうか」です。測定可能な目標を作ることで、定期的に、自分が設定した目標のうち、100%中何%、達成できたのか、あと残り何%で達成できるのか、を確かめることができます。
目標を測定可能なものにするためには、「数字」を入れた目標を定めることが効果的です。例えば「昨年対比115%UPの売上をつくる」などです。

(3) Agreed upon (同意していること)
これは、その目標について、自他ともに効果的かと認めているかどうかです。例えば、自分がアポ獲得率を現状より5%UPするという目標を立てても、上司や先輩からすると、 5%だけではなく、10%はいけるはずだということになるかもしれません。
また、成果を出すためには、アポ率を上げるという目標よりも、提案率を上げるという行動の方が成果に直結すると上司が考えているかもしれません。自他ともに効果的な策を目標に掲げなければ意味がありません。

(4) Realistic(現実的であること)
これは、目標が達成可能で現実的な数字であるということです。そもそも無理難題な目標を掲げても、モチベーションは上がらないですし、 設定した目標が現実的でなく、達成できない目標を設定し、失敗してしまうと、自己効力感が下がっていってしまいます。
モチベーション(目標への動機・意欲)を高めなければやりがいにもつながりませんので、現実的なのかどうかを判断の軸に入れると良いです。 また、最終的な目標がどうしても高い場合は、「ベービーステップ」を設定すると良いです。 小さな目標をクリアしたら、次の目標。その目標がクリアできたら、次の目標・・・。そして、最終的な目標に到達できるように設定をしていくと、到達までのイメージも沸きやすくなります。

(5)Time-bound(期限が明確であること)
これは、期限が設定されているかどうかです。 期限がない目標では、後回し、後回しになってしまいがちで、いつまでも先延ばしにされてしまい、達成されません。 例えば「1ヶ月後までに、ロジカルシンキングに関する本を5冊読む」など、目標に期限を設けるのが得策です。

以上が5つの基準の具体例です。みなさんの目標設定に合わせてイメージしてみてください。


②SMARTの法則だけに頼りすぎないこと
それでは、話を戻しまして、SMARTの法則を活用する上で、重要なポイントの2つ目です。 2つ目は、SMARTの法則だけに頼りすぎないこと、についてです。
SMARTの法則を使うときに注意していただきたいのが、全部の目標が、5つすべての基準を満たす必要はない点というところです。 あくまでも目標設定でSMARTの法則を使う理由は、目標へのモチベーションを高く持ち、目標達成への行動の歩みを進めるためのものです。5つの基準がうまく作れないと考えすぎて、がんじがらめにならないようにしましょう。

③SMARTの法則の不足点を補うこと
最後の3つ目は、SMARTの法則の不足点を補うこと、についてです。
SMARTの法則では、初めに目標を立てることに重きを置いていますので、目標達成のためには、定期的に目標の度合いを振り返る時間を設け、改善を進めていきましょう。 定期的に目標と現状を比べ、目標を見直すことが重要です。
仮にSMARTの法則に基づいて、目標を立てたとしても、全部が全部、予定通りには進むとは限らないためです。R(現実的である)のように、実現できそうもない目標を立てても、モチベーションは上がりませんので、定期的に進捗を確かめて、目標を見直すことがおすすめです。

以上

SMARTの法則を活用する上での重要な3つのポイントでした。いかがでしたでしょうか?

SMARTの法則は、考え方のフレームワーク(枠組み)ですので、「誰でも、簡単にでき、いつでも、どこででも取り入れること」ができるというメリットがあります。もし、皆さんが目標設定の仕方に悩まれているのであれば、1度、使ってみることをオススメします。
目標設定の一歩目として、まずはSMARTの法則を試してみることからやってみましょう。

【執筆者情報】
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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