今回のコラムでは、ビジネスマナー研修で教えておくべき『改まり語』をご紹介したいと思います。
改まり語とは、普段使う言葉をより丁寧な雰囲気を出し、ビジネス用に使うために改まって使われる言葉です。
お客様との打ち合わせや上司や先輩との会話、社外の人との会話、会議の場、電話応対、資料作成、議事録などで使う機会が多いのではないでしょうか。
以下に改まり語を一覧にしてみましたので、できるだけ覚えて使いこなしていきましょう。
改まり語一覧集
普通語 | 改まり語 | 文例 |
---|---|---|
あっち | あちら | 私ではわかりかねますので、恐れ入りますが、あちらの窓口でお尋ねいただけますでしょうか。 |
こっち | こちら | 詳細が決まり次第、こちらから追ってご連絡致します。 |
そっち | そちら | そちらは行き止まりでございます。 |
どっち | どちら | お疲れ様です。お茶とコーヒーどちらになさいますか? |
少し | 少々 | 私ではわかりかねますので、ただいま担当の者と替わります。少々お待ちください。 |
わたし | わたくし | ご都合が悪ければ、わたくしのほうからお伺いいたします。 |
いま | ただいま | 申し訳ございませんが、担当者はただいま席を外しております。 |
これから | 今後 | 今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 |
今度 | このたび/今回 | このたび、幹事の大役を承りました新入社員の山田でございます。 |
前から | 以前から | 貴社のことは以前から存じ上げており、これを機にぜひお取引をお願いできないものかと、ご連絡を差し上げた次第です。 |
いつも | 平素 | 平素は格別のご厚情を賜りありがとうございます。 |
今日 | 本日 | 本日、別便にてお見舞いの品をお送りいたしました。 |
あした | 明日 | 明日の午前10時に引き取りに参りたいと存じますが、早川様のご都合はいかがでしょうか。 |
あさって | 明後日 | 明日か明後日のご都合はいかがでしょうか。 |
おととい | 一昨日(いっさくじつ) | 一昨日、葬送の祭 儀を滞りなく相済 ませました。 |
きのう | 昨日(さくじつ) | 昨日はお約束の時間に心ならずも遅れましたこと、お詫びいたします。 |
きのう | 昨日(さくじつ) | 昨日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。 |
ゆうべ | 昨夜(さくや) | 昨夜は懇親会にご出席いただき、ありがとうございました。 |
今年 | 本年 | 本年も相変わりませず、ご愛顧のほどお願い申し上げます。 |
去年 | 昨年 | 昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
おととし | 一昨年(いっさくねん) | 一昨年の春から、○○株式会社に 勤めております。 |
この間 | 先日 | 先日、ご依頼した資料の件ですが、その後いかがでしょうか。 |
この前 | 前回 | 前回と同じ資料を持参願います。 |
この次 | 次回 | 次回もぜひ参加させていただきたいと存じます。 |
さっき | 先ほど | 先ほどお電話した山下と申します。 |
もうじき | まもなく | 逼迫(ひっぱく)した状況はまもなく解消される見込みです。 |
すぐに | 至急・ただいま・早急に | 至急ご送付くださいますようお願い申し上げます。 |
後で | 後ほど | 後ほどお届けいたします。 |
どう | いかが | おからだの具合はいかがでしょうか。 |
どこ | どちら | お手洗いを拝借したいのですが、どちらでしょう? |
誰 | どちら | 失礼ですが、どちらさまでしょうか? |
どんな | どのような | どのようなご用件でしょうか? |
どれくらい | いかばかり | ご一家の皆様のお嘆きはいかばかりかとお察し申し上げます。 |
どうですか | いかがでしょうか | お体の具合は、いかがお過ごしでしょうか。 |
もう一度 | 再度、改めて | いずれ改めて参上したいと存じておりますが、まずは書面にてご挨拶申し上げます。 |
書く | 記入する | 返信用ハガキに「出席」または「欠席」のいずれかをご記入の上、折り返しご送付くださいますようお願い申し上げます。 |
謝る | 詫びる | ご迷惑おかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。 |
頼む | 依頼する | ご依頼にお応えするため、精神誠意、努めてまいります。 |
作る | 作成する | 会議に必要な資料は、吉田様に作成してもらうことになりました。 |
送る | 送付する | お問い合わせいただいた資料の件、送付いたしました。 |
いない | 不在 | 不在中の連絡先は次のとおりです。 |
考え直す | 再考する | ご再考賜りたくお願い申し上げる次第です。 |
配る | 配布する | 本日配布した資料は、次回も持参願います。 |
確かめる | 確認する | 恐れ入りますが、商品が届きましたら内容物をご確認願います。 |
今回は、ビジネスマナー研修で抑えておきたい敬語の「改まり語編」をご紹介いたしました。 改まり語を使うことで、相手に対して、丁寧な印象を与えられたり、気遣いができる人だとアピールしたりすることができます。
改まり語を使う瞬間は本当にたくさん存在します。 仕事上のメール、電話応対、商談、プレゼン、資料作成時など多岐に渡ります。ビジネスマナー研修で、 敬語を取り扱う際には、改まり語を覚えてもらう時間を取ってみるとすぐに仕事に活かせるようになるかと思います。
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ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。