以前のコラムでもご紹介しましたが、今回も新人さんが覚えておきたいビジネス用語一覧をご紹介したいと思います。
仕事をする上で、必要不可欠なビジネス用語ですが、入社後に教えてもらえる機会は、ほぼないのではないでしょうか?社会人になったばかりの新人の方だと仕事をしながら覚えていくしかないと思います。
今回は、その新人が覚えておくと便利なビジネス用語のら行~わ行をご紹介していきたいと思います。
・ビジネス用語を活用する目的
・ビジネス用語のご紹介:「ら行~わ行」
ビジネス用語の活用する目的
仕事では、あらゆるシーンで、ビジネス用語が使われています。日本で使われてきた日本語のもの、欧米諸国で生まれた英語に由来するもの、その業界ならではの言葉もあり、新入社員のうちは覚えるだけでも大変かもしれません。
ビジネス用語は、仕事を円滑に進めるために使われる言葉です。ビジネス用語を用いることで、相手への長い説明が必要なくなり、業務内容を相手へ的確に伝えられるようになる訳です。
意思疎通、コミュニケーションを円滑に進められるという点で、ビジネス用語はとても重要なのです。
ら行
名称 | 概要 |
---|---|
ライフタイムバリュー | ライフタイムバリューとは、顧客生涯価値と呼ばれ、顧客が現在から将来において企業にもたらすであろう利益から割り出される現在価値のことを指す。自社商品・サービスに対してロイヤルティの高い顧客(愛用者)になってもらえれば、長期にわたってのリピート購入が期待できるものです。 |
ライン&スタッフ | ライン&スタッフとは、組織内での位置づけやその特性を表す言葉。ラインとは、社長→部長→課長→課員のように直線的な命令系統のことで、会社の主要な仕事を直接的に担当する部門(直接部門)やそのライン上にいる担当者を指します。 |
ライン生産方式 | ライン生産方式とは、コンベヤに製品を流しながら連続的に製造を行う生産方式のこと |
ラベリング理論 | 社会学者H・S・ベッカーが構築した理論で、ある人物の特性は、その人物の行為ゆえというよりも、周囲から貼られる特定のレッテルによって決められるというもの。ひとたびレッテルが貼られると、その人物はそのラベリングのもとにアイデンティティと行動パターンを形成するようになる、という理論。 |
ラポール | 共感に基づく信頼関係のこと。ラポールとはフランス語で「関係」を意味する言葉で、コミュニケーションにおける信頼関係を築くことの重要性について語られるときに多く使われる言葉です。 例)「お客様とラポールを築いて提案しよう」のように使われる |
リース | 企業に委託されたリース会社が、企業に代わって機械設備などの物件を購入し、それを企業に貸し出すこと。 |
リーダーシップ | 集団をまとめながらその目的に向かって導いていく機能。 |
リードタイム | 商品(サービス)を発注してから納品されるまでの時間。調達時間。リードタイムを計算して、調達をしないと納期に間に合わないこともしばしば起こり得えます。 |
利益 | 売上から原価(売上を上げるためにかかった費用)を差し引き、残った金額のこと。 |
リカレント教育 | リカレントとは「回帰する、循環する」という意味。OECD(経済協力開発機構)が推進する生涯学習構想の1つで、学校教育からいったん離れて社会に出た後も、それぞれの人の必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すことです。 |
リコール | 法律やメーカーの自主判断に基づいた欠陥商品の点検・修理、製品交換、代金の払い戻しなどの行動。 |
リスクマネジメント | 危機管理のこと。将来起こりうるリスクを想定し、リスクが起こった場合の損害を最小限に食い止めるための対応をいう。 |
リスティング広告 | リスティング広告とはインターネット広告の一つで、検索エンジンの検索結果画面や関連サイトの専用スペースに表示される広告のこと。 |
リストラ(リストラクチャリング) | 事業の再構築、事業構造の変革。企業が業績不振に陥ったときに新たな成長戦略を描いて、不採算事業を撤退、売却したり、成長見込のある企業や事業を買収するなどして事業の組み替えを行うこと。 |
ルート・セールス | ルート・セールスとは一定の地域で一定の順路を定めて定期的に得意先を訪問し販売活動を行うこと |
レイオフ | レイオフとは再雇用を条件とした一時解雇のこと。 |
レッド・オーシャン | レッド・オーシャンとは、競争のない新しい市場を表す「ブルー・オーシャン」に対して、競争の激しい既存の市場を指す。 |
連結決算 | 複数の企業によって企業グループが形成されている場合、その企業グループを1つの企業とみなして決算を行うこと。 |
労災保険 | 労災保険の正式名称は、労働者災害補償保険。労働者が、業務上または通勤途上に災害にあい、負傷、疾病、障害または死亡に至った場合、給付等の支援を行う制度。原則として、労働者を使用するすべての事業が加入しなければならない。 |
労働生産性 | 付加価値額/従業員数従業員一人当たりが稼ぎ出す付加価値額をみる指標のこと。 |
ロールプレイング | 教育方法の1つで、役割演技法ともいう。 実際の仕事上の場面を設定し、そこでの役割を演じることで、実務上のポイントを体得する訓練法のこと。 |
ロールモデル | ロールモデルとは、模範とされ、共感や模倣の対象となる人物のこと。役割モデルともいう。 |
ロスリーダー | ロスリーダーとは、客寄せのため大幅に値引きして販売する目玉商品のこと。「おとり商品」とも呼ばれることも。目玉商品を目当てで来店する消費者に、他の商品も一緒に購入させることを狙いとしている |
わ行
ワークシェアリング | 従来1人でやっていた仕事、またはひとまとまりの仕事を複数の人で分け合って行うという考え方。 |
ワーク・ライフ・バランス | 「仕事と生活の調和」と訳される。もともとは1970年代以降の欧米で、働きながら子育てをする人や長時間労働によるストレスで健康を損ないつつある労働者が増加したことを背景に、こうした人々に必要なものとして用いられた言葉。 |
ワン・トゥ・ワン マーケティング | ワン・トゥ・ワン マーケティングとは顧客一人ひとりのニーズに対し、個別に対応していこうというもの。 |
今回は、新人が覚えておくと便利なビジネス用語の一部をご紹介しました。 新人の方に限らず、若手、ベテランの方でも、学んでいないと知らないことがたくさんあると思います。ぜひ辞書代わりにご活用ください。
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。