- 会社名
- 社会医療法人 ピエタ会 石狩病院
- 事業内容
- 医療業務(内科、消化器内科、循環器内科、外科、肛門外科、整形外科、心臓血管外科、泌尿器科)
- 目的
- 主任クラスの院内研修でPDCAサイクルの復習やセクト主義を打破できるようにメンタルモデル(思い込み)を変えられるような目的で実施。
- 実施日
- 2022/11/26
- 研修概要
- 『ビールゲーム』の実施
- 参加者
- 19名(4チーム)
- 研修スタイル
- 講師派遣型
研修の導入背景
今回、ビールゲームを導入された背景は、事務長が教える仕事術という全12回での院内研修を実施される中で、スタッフ様から一番「ビールゲームをやってみたい」という声が上がったからだそうです。
導入したビジネスゲーム(ソリューション策)
今回は、ビールゲームを実施しました。
ビールゲームの設定は、
参加者は、職人がつくる美味しいクラフトビールのサプライチェーンにおいて、工場、一次卸、二次卸、小売の4つのうち、いずれかの役割を担っていただきます。
このゲーム演習では、あらかじめ需要シナリオが設定されている状況において、各役割が週ごとの発注の意思決定を通じて、サプライチェーン全体のコスト最適化を図ります。このシミュレーションでは、時間やコミュニケーション上の制約の中で意思決定を行うものです。
現実で繰り返し起きていることを、自身が役割を持つシミュレーションとして体験していきます。 そこで何が起きているのか、自分自身の意思決定がどのように影響しているのかを考察でき、問題の本当の原因を探索していけるような内容です。
お客様の声
社会医療法人 ピエタ会 石狩病院 副理事長 盛様
今まで「問題解決の方法」「リーダーシップについて」「議事進行について」「チームマネジメントについて」などを院内研修で実施し、PDCAサイクルを9月の研修で実施しました。そのPDCAサイクルの復習の要素も踏まえ、ビールゲームを2回繰り返すことで改善サイクルの回す練習をしてほしいと思っていました。
またビールゲームでは部門(拠点)ごとのコミュニケーションの取り方に制限があります。その制限がまるでセクト主義について考えるキッカケになると思われたらしく、セクト主義からの脱却を考える時間にしてほしいと、導入を決めました。
「アンケートを取った結果、下記のようなお声が感想として挙がったそうです。
・自分の役割だけを見て相手に発注をしていても全くうまくいきませんでした。もっと全体の出来事を眺めて発注をすればよかったと思いました。また、コミュニケーションの重要性を感じることが再確認できた研修だったため、“ルールで隣の人と相談は禁止”というのはとても面白く、相談ができないから自分一人で考えなければならない。といった発想になり結果自分の役割だった工場や隣の一次卸の流れだけ考えて周りが見えなくなりました。
その後の講義でビールゲームから仕事に落とし込まれた内容で進めていただいたので現場に活かせる内容でした。
・ゲームの説明を聞いている時はルールや流れの把握ができず、医療しか携わってきていないため、流通の知識や流れを知るところから始まったので、ゲーム自体できるのか不安でしたが、何週か進めていくと慣れてきて最後はとても面白かったです。
人が何を考えているのかわからないからこそ、どの様に考えて実行するかが楽しくできた。また同じようなゲーム研修があれば参加したい。
実施の様子
スタッフ様から聞かれた声として、このような発言が出たそうです。
・シングル・ループで終了ではなく、ダブル・ループの視点を持ち、仕事の計画を立てるときに果たしてこの計画が本当に大丈夫なのかを念頭に置いて実行していきたい。
・仕事で計画を立てて、うまくいかなかった時に立ち止まって軌道修正する判断も必要だと感じた。
・計画をしっかり立てて周りと相談しながら実行したいと感じた。
・悪いのはあちらの部署だ。と思う事があるので、一旦そういった他責的な思考をやめてみたいと思いました。
このように「セクト主義からの脱却」や「計画を立てるときに考慮すべき視点」、「他責的な思考ではなく、自己責任で考える」といった点などが学びにつながったようです。