- 会社名
- パシフィックコンサルタンツ株式会社様
- 事業内容
- 社会インフラサービス、建設コンサルタント
- 目的
- パシフィックコンサルタンツ様では定期的に事務系社員様を対象とした研修を行っていらっしゃるそうです。
今回は、4 月から加わった新入社員や中途入社の社員を含めた管理事務系の社員様向けに、・異なるバックグラウンドを持つ事務系人材の相互理解および連携強化
・論理的思考の習得上記を目的としつつ、コミュニケーションの機会を作るべく導入していただきました。
- 実施日
- 2025/07/29
- 研修概要
- 7人の人事異動当てゲーム
- 参加者
- 33名(8チーム) 対面形式とオンライン形式のハイブリッド型
- 研修スタイル
- 講師派遣型
研修の導入背景
今回、7 人の人事異動当てゲームを導入された背景は、事務系社員様を中心とした研修会の際にコミュニケーションの機会を得られるような内容で研修を探されており、お問い合わせをいただきました。時間は2時間と短く、ビジネスゲームを使った内容で楽しく学べられたらということでロジカルコミュニケーションを体験できるものを探されていたそうです。
導入したビジネスゲーム(ソリューション策)
7人の人事異動当てゲーム
7人の人事異動当てゲームとは、各自に配られた情報カードをもとに7人の係長の人事異動先を当てるというゲームです。実施イメージとしては以下のような内容です。
●ワーク状況
今日の13時から臨時の役員会議が開かれることになり、
急遽1週間後に行われるはずだった係長たちの人事異動の最終決定が、この臨時の
役員会議で行われることになりました。(現在は、12時20分です)
しかし、困ったことにその原案は人事課長が保管しており、
その人事課長が出張に行ってしまっており、夕方まで連絡が取れません。
課長のデスクを見回しても、書類を探しても見当たりませんでした。
この人事異動の検討は各部の部長を集めて行いましたが、その会議に出席した部長は、
部分的にしか覚えていなかったり、間違ったらイヤだからと言ったりして教えてくれませんでした。
ただ各部長から絶対に間違いないだろうという「情報」をいくつか手に入れられました。
断片的な情報ではありますが、この情報をもとに決定した人事異動を調べないと、
臨時の役員会議で話し合いができないため、
残りの時間で7人の異動先を突き止めてください。
配られるカードのイメージは写真のような内容です。
・生産部の井伊と技術部になった人は同じ大学の出身者である
・開発部の織田は、既婚者で1年前に技術部から開発部に移ってきた
・総務部の大谷は経理部、総務部、人事部以外の部署に異動することが決まっていた
●効果
7人の人事異動当てゲームは制約条件がある中でのコミュニケーションの難しさを理解してもらえます。また雑多な情報をいかに整理して、わかりやすく解いていくかが肝になり、ロジカルシンキングの研修でも使用することができます。
●時間(目安)
45分~60分
7人の人事異動当てゲームのご紹介ページ↓↓
https://business-games.jp/communicationgame_jinjibu/
研修中の様子
受講生の皆さまは、7 人の人事異動当てゲームに真剣な眼差しで取り組んでいらっしゃいました。最初にルールが説明されると、「これはどういって話し合ったら良いのだろう?」、「どう整理すればいいのだろう?」と、興味津々の表情を見せ、スタートと同時に各チームで一斉に話し合いが始まっていきました。限られた情報を手掛かりに推理を進めていくため、まずはメモを取りながら事実と推測を分けて整理する姿が多く見られました。
誰かが「この人が異動するなら、ここは埋まるよね?」と仮説を口にすると、それに対して他のメンバーが「でも、それだと矛盾が出ない?」と指摘しあったり、確認しあったり、自然と建設的な議論が展開されていきました。
進めていくうちにチーム内で役割分担が生まれ、表にして情報を整理する人、条件を一つずつ検証していく人、全体を俯瞰して最終的な答えをまとめる人など、それぞれの強みを活かしながら協働する様子が印象的でした。
行き詰まると「一度整理し直そう」「条件を逆から考えてみよう」と声を掛け合い、試行錯誤を繰り返すことで少しずつ正解に近づいていきました。正解発表の瞬間には「全問正解してて良かった!」と喜びの声が上がり、全員の表情に達成感と安堵が広がりました。単なるゲームにとどまらず、論理的思考力、情報整理力、そしてチームで合意形成していく力を体感できる場としていただけたようです。
お客様の声
参加者の皆様のお声をアンケート集計していただきました。忌憚ない意見を書いていただいているので、ぜひ参考にしてみてください。
アンケート 22 名回答(33 名受講生)
・自分の持っている情報に責任を持ち、その情報を一つの目標達成のために優位に伝達するためのコミュニケーション力。
・自分の持っている情報が自分にとっては不要だと思っても、他者にとっては有益なこともある。積極的に発言、コミュニケーションをとっていく大切さを実感した。
・無意識に行っていることはあるかもしれませんが、改めて情報整理と論理付けを意識して取り組めればと思いました。
・言葉だけで説明するよりも、表などで要点を整理した方が伝わりやすいと感じました。大きな会議等では今までも資料を作り込んでいましたが、今後は小規模な打合せでも要点を整理した資料を用意しようと思いました。
・全員の認識合わせをするために状況や課題を可視化することの大切さ。
・手持ちの情報による先入観にとらわれず、周りの情報を集めることも重要だと感じました!
・情報を伝達するときに、本当に伝えるべき情報は何なのかという取捨選択を行うことによってスムーズに対応策を導くことができるということが分かったので業務に活かしていきたいと思いました。
・ロジカルに考えることの重要性は理解していたが、チームメンバーと協力する際にどのように展開するかという点で課題を感じたので勉強になったこと。
・必要な情報を取捨選択する力や、情報がどのようなものか相手に矛盾・無駄なく伝えることを今後意識していこうと思った。
・それぞれが持っている少しずつの情報を収取して、事実を導き出すこと。可視化して認識をそろえること。
・漏れなくダブりなく、という考え方はどの業務を行うにあたっても重要であると思いました。
・結果は最下位でしたが、初めて話す方もいて、楽しく研修を行うことができました。
・研修の進行が非常にスムーズで良かったと思います。研修内容も取組やすく、楽しくできました。また、web参加でも取組やすい内容でした。ただ、この研修を普段の業務どう生かすかというのが、個人的にはイメージが難しかったです。
・楽しく、ためになる研修でした。このような研修はまたぜひやりたいです。