コンセンサスゲームを実施する上での注意点はなにか?3つのポイントをご紹介!

コンセンサスゲームを実施する上での注意点はなにか?3つのポイントをご紹介!

コンセンサスゲームを実施する上での注意点はなにか?3つのポイントをご紹介!

コンセンサスゲーム

仕事を進める上で、必要な能力やスキルはたくさん挙げられると思います。


●報連相
●コミュニケーション
●PCスキル
●ロジカルシンキング
●プレゼンテーション
●タイムマネジメント
などなど。

仕事を進める上で、必要なスキルのうちの1つがコンセンサス(合意形成)というものです。

コンセンサスとは、「意見の一致」や「合意」などの意味を持つ英語「consensus」です。

仕事の場では、関係者に合意を得ることで、

「複数の人の合意や意見の一致」
「異なる立場の人の意見が一致すること」
「反対意見のない明確な状態であること」

の意味で使われます。

仕事を進める上で、なぜコンセンサススキルが重要なのでしょうか?
それは主に3つあるとされています。

コンセンサススキルが重要な理由

理由①:参加者の納得度や当事者意識が高まる


コンセンサスを行うことで、参加者の納得度が高まりやすくなります。それは、何かを一方通行で渡されるものではなく、参加者同士が話し合い、お互いの意見の一致を行うプロセスを経るからだと言われています。

コンセンサスを行うことで、当事者意識が持て、納得度が増す訳です。人は合意している事柄には、自分自身が決定し参加していると認識するため当事者意識も生じると言われています。

会社の理念やビジョンが浸透しづらい要因も前述したような理由が多いようです。経営陣から一方通行で下りてきたものに対しては、思い入れもないため、想いは持ちづらくなります。ですが、検討会や質問会などがあって、意見の擦り合わせができる機会などがあると納得度や当事者意識は高まりやすくなります。

理由②:実行度が高まる


コンセンサスを行うことで、実行度も高まります。合意をしていない事柄には、前述したとおり、当事者意識が持てないため、非協力的になりやすいケースが多くあるようです。 コンセンサスをしっかり取ろうと情報共有したり、議論したり、そういった過程の中で、合意すべき事柄への理解力も高まり、さらに行動に移し易すくなるはずです。

理由③:意思決定の質が高まる


コンセンサスを行うことで、意思決定の質も高まります。 1人で考えて決める場合と、複数人が集まって決める場合とでは、視点や視野の数が変わってきます。

1人で考えると固定概念にとらわれやすいですが、複数人が一緒に考えることで、 いろいろな視点で物事を見ることができ、意思決定の質が高まっていきます。

ただ、人数が増えれば増えるほど合意形成が難しくなっていくのは事実です。 5人で決める場合と、100人で決める場合では、難易度が違いますよね? そういった点を考慮に入れていただいて、合意形成を進めていただくとスムーズに進むかと思います。

コンセンサスゲーム

上記、3点の理由からもコンセンサス(合意形成)を行うスキルというのは、仕事を進める上で大切なのです。

コンセンサスのスキルを向上させるには、いくつか方法がありますが、
まず取り組んでもらいたい初級編が「コンセンサスゲーム」と呼ばれるものです。

コンセンサスゲームとは、与えられた問題に対して、チーム全員で話し合い、チームメンバー間で意見の一致(合意)をさせ、回答を決めていくゲームのことです。コンセンサスゲームにはいくつかの種類があり、設定やストーリーも多く存在します。

問題に正解がある場合は、個人決定とコンセンサスによる集団決定の正確さを比較することで、集団活動の有効性に気づくことを目的とし、正解がない場合は、互いのものの考え方や価値観の違いを知ることを目的としていることが多いです。

一般的な進め方としては、下記のような流れで行われます。

(1)ゲームのシチュエーションが説明されて、お題が提示される
(2)個人でまずは検討
(3)チーム内でディスカッション
(4)チームの課題に対する解答を発表
(5)ファシリテーターが模範となる正解を発表
※正解がある場合
(6)振り返り
→グループでの解答を模範解答の差はどうだったのか?、話し合いは有意義に行われたのか?など、
チーム内でしっかりと合意形成が行われたかを振り返る

上記が一連の流れです。

チーム内における合意形成の方法や難しさを体感することを目的としているコンセンサスゲームは、新入社員研修や管理者研修などのコミュニケーション研修、チームビルディングのグループワークとして用いられることが多くあります。

コンセンサスゲームを行う上での注意点


コンセンサスゲームを行う上で注意すべき点が3つございます。

①情報不足により参加者のやる気が下がってしまう


コンセンサスゲームの中で、正解があるゲームでは、置かれている状況を想定して、アイテムなどを選ぶ必要があります。

しかし、情報が不足していて、アイテムの順位付けする際の判断材料が足りず、わからないときに参加者のやる気が下がってしまい、ワークが盛り下がる可能性があります。そういった点には注意しましょう。

②声の大きい人が優位に立ってしまう可能性がある


こういったコンセンサスゲームやコミュニケーションゲームでは、声の大きい人が発言権を持ってしまうことがしばしばあります。

そうしてしまうと、全員の合意が取りきれず、なんとなくの多数決で決まってしまうこともあります。

もちろんゲームなので、そういったところも学びにつながりますが、あまりに声が大きい場合には、他メンバーの学びにならない可能性も出てきてしまうので、進行者は注意が必要です。

③ワークの時間設定はグループの人数を配慮しないと時間が足りなくなる


コンセンサスゲームの多くは進行上、まず個人ワークで考える時間を設けます。

その後、グループ内で話し合いの時間になりますが、人数によって、ワーク時間を考えないと話し合いの最中に時間がなくなってしまう可能性が大いにあります。

4人で話し合う場合と6人で話し合う場合でも、2人分の共有や意見のすりあわせの時間が余計に掛かります。

ワーク時間が長過ぎては飽きがきますが、短過ぎても十分な話し合いができず、消化不良が起こりかねません。 人数によってワーク時間を設定するようにしましょう。

コンセンサスゲーム


今回は仕事を進める上で重要なコンセンサススキルとそのスキルを高める上で役に立つコンセンサスゲームについてご紹介してきました。

合意形成を行う「コンセンサススキル」は、正直、勉強だけでは身に付きづらいところがありますが、 ゲームを用いることで、実際に合意に至るまでの流れを体験することができ、意見を一致させるまでの流れを学ぶことができます。

合意形成はとても重要なビジネススキルといえますので、ぜひ一度はコンセンサスゲームを体験してみてください。

おすすめのコンセンサスゲームはこちら↓↓

①NASAゲーム


NASAゲーム

②砂漠からの脱出ゲーム


砂漠脱出ゲーム

③雪山で遭難シミュレーションゲーム


雪山ゲーム

【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

ビジネスゲーム検索

  • 階層

    選択してください
  • 目的/業界

    選択してください
  • 人数

    選択してください
  • 時間

    選択してください