建設業の新人研修で使えるビジネスゲーム3選

建設業の新人研修で使えるビジネスゲーム3選

建設業の新人研修で使えるビジネスゲーム3選

建設業の新人研修にオススメなビジネスゲーム3選トップ

仕事柄、いろいろな業種の方々にビジネスゲームを使用した研修や経験学習モデルを使用した研修を実施させてもらっていますが、 今回のコラムでは、建設業にオススメのビジネスゲーム研修をご紹介したいと思います。

私は、10年以上、建設業の会社さんたちの新卒採用や新人研修をお手伝いしています。
その経験から着想を得たものもございますので、ぜひ参考にしてみてください。

建設業の方にもオススメなビジネスゲーム3選



『鉄塔ゲーム』
『業務カイゼンゲーム』
『G-PDCA@ペーパータワー』

鉄塔ゲーム

鉄塔ゲームとは、建設業の一員になって、お客様から依頼された試作品の『鉄塔』をチームごとに分かれて玩具ブロックを使用し、作り上げるゲームです。

鉄塔ゲーム プロジェクトマネジメント

【ゲームの概要】


順位を決めるポイントは、お客様のニーズを満たしている試作品が設計書、施工計画書に沿った形で、完成できているか?の基準で判断をし、計画通りのスケジュール・コスト・品質で、きちんと作り上げられたかどうかを競い合い、優勝を決めていきます。

関係者のイメージ
クライアント(発注者)

各チーム(施工者)

【ゲームの特徴】


①プロジェクトマネジメントの観点が必要
※プロジェクトマネジメントとは、「目的を達成するために期間が限られている業務を洗い出し、業務完了を目指して遂行する一連の活動管理のこと」です。
②QCD(品質/コスト/納期)を意識させられる
③チームワークの重要性

こんな効果が見込めます
・メンバーにQCD(品質/コスト/納期)の意識づけができる
・チーム内での役割分担の重要性を理解させ、無駄な動きをしないように意識付けできる
・プロジェクトマネジメントの基本である5つのプロセス「立ち上げ、計画、遂行、コントロール、終結」について理解させられる

◎鉄塔ゲームのご紹介ページ↓↓ 写真をクリックしてください。
プロジェクトマネジメント 鉄塔ゲーム

業務カイゼンゲーム

業務カイゼンゲームとは、各チームが製造業の会社となり、商品(折り紙)を製造し、利益合計を競うゲームで、業務改善(PDCA)の要素を加えたゲームです。

PDCAワーク

【ゲームの概要】


商品の製造を完了させ、お客様の検品チェックにクリアした折り紙の枚数が売上、使用した折り紙や工数が原価となり、利益を競い合います。合計で3期ゲームを行い、最終利益額が多いチームが優勝となります。

このゲームでは、必ず毎期ごとに振り返りを行います。
作戦タイムで立てた目標と計画に対して、どうだったのか?を振り返り、検証(Check)を行います。

うまくいった点、うまくいかなかった点を洗い出し、うまくいかなかった点を原因分析します。 その後、Act(改善)となる対策を打ち立て、次期の作戦タイムへつなげます。

こんな効果が見込めます
・日々の業務を効率的に進めるために、業務改善のポイントを理解させやすい
・業務改善の重要性を理解し、腹落ち感を持たせられる
・改善をチームで進めていくための重要性を理解させられる

◎業務カイゼンゲームのご紹介ページ↓↓ 写真をクリックしてください。

G-PDCA@ペーパータワー

もともとペーパータワーとは、20~30枚の用紙を使い、制限時間内で、できるだけ高いタワー(塔)を建てるゲームです。 G-PDCA@ペーパータワーは、チームビルディング要素のあるペーパータワーに目標設定スキルと改善PDCAの要素を加えたゲームです。

ペーパータワー

【ゲームの概要】


合計3回ゲームを行います。1回目の作戦タイムで、他チームに勝つための目標設定を行います。2回目では、1回目で行ったゲームの振り返りと改善、調整を行い、 さらに細かく目標設定を行います。高さだけでなく、使用する紙の枚数や工数などもあらかじめ決め、目標を立ていきます。 そして実際に立ててみて、結果はどうだったかを振り返り、改善していくという流れで行います。これを3回まで行います。

こんな効果が見込めます
・参加者同士の絆が深まり、チームビルディングにつながる
・目標設定の重要性を理解し、腹落ち感を与えられる
・PDCAサイクルを回し改善することの重要性を理解させやすい

◎G-PDCA@ペーパータワーのご紹介ページ↓↓ 写真をクリックしてください。
紙の塔

この3つがオススメな理由

今回の3つのビジネスゲームを建設業にオススメなゲームとして、ご紹介した理由は、

①建設業においては、プロジェクト管理能力が必要になり得ること
②建設業はチームワークがとても重要な業界のため
③改善スキルを回していくことがとても必要な業界のため

この3点がとても重要な業界だからです。

①プロジェクト管理能力が必要

建設業における主な職種は、施工管理(現場監督)、設計職、技術職(職人さん)、技術開発、営業、事務といった職種です。 職種にもよりますが、建設業では、建設プロジェクトの全体像を把握することがとても大切です。

特に施工管理は、工事全体の統括役、まとめ役です。 定められた工事期間ごとに施工スタッフとして関わる業者の把握や適切な施工業務を遂行してもらうための管理が必要性です。また当日の作業内容や資材搬入の時間確認など、プロジェクト全体の動きを確認しながら適切に日々の業務を終えられるようマネジメントする力が求められているのです。 プロジェクトマネジメントの基礎的な考え方を学べる鉄塔ゲームなどはオススメです。

②チームワークが必要

建設業の仕事は、とても多くの人と関わる仕事です。従業員同士はもちろんですが、施工主や、建設現場の作業員や役所関係者、メーカーや取引先業者、現場周辺の近隣住民など多くの人と関わります。このように建設プロジェクトでは、1人で仕事をするよりも、チームで動いていきますので、チームワークの重要性を体験できるゲームを取り入れると良いのではないでしょうか?

③改善スキルを回していくことが必要

どんな仕事でもそうですが、建設業では改善スキルがとても重要です。一つの建設プロジェクトが終わったら、それで終わり!ではなく、次の建設プロジェクトを良くしてちくために振り返り、改善することが重要視されています。

建設業では
P-建築物をつくるための施工計画
D-計画を実施して建築物をつくる
C-つくった建築物と工程などの計画と実行を振り返り、検証
A-今後さらに良い「プロジェクト」にするために改善

施工管理者が施工プロジェクトをまとめるスキルを高めていくためにも、設計者が設計スキルを高めていくためにも、技能の職人さんがスキルを高めていくためにも、 何かをさらに良くしていくためには、改善できるところを探していき、改善実行が必要です。

そういった改善PDCAを回していくことの重要性が学べる業務カイゼンゲームやペーパータワーといったゲームがオススメです。


今回は、建設業の新人研修にオススメなビジネスゲーム3選をご紹介いたしました。
経験学習をもとにしたビジネスゲームは新人研修に有効です。
ぜひ参考にしてみていただければ幸いです!


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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