報連相を楽しんで習得!?報連相の意味と目的を知り、報連相の習得度を高めるための ゲームを紹介!

報連相を楽しんで習得!?報連相の意味と目的を知り、報連相の習得度を高めるための ゲームを紹介!

報連相を楽しんで習得!?報連相の意味と目的を知り、報連相の習得度を高めるための ゲームを紹介!

職場でのコミュニケーション、これがスムーズにいくかどうかは、チームの成果に直結します。その中でも「報連相(ほうれんそう)」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。これは「報告・連絡・相談」の略で、日本のビジネスシーンではお馴染みのスキルですね。でも、報連相の重要性を知っていても、実際にはどう活用したらいいのか分からない、あるいは上手くできていないという声もよく聞きます。このコラムでは、そんな報連相の意味と目的をおさらいしながら、職場でどんなメリットがあるのか、また、どうやって効果的に浸透させていくかについて解説していきます。さらに、楽しく学べる「報連相パズル」というゲームもご紹介しますので、実践的に学びたい方はぜひ参考にしてみてください。

報連相(ほうれんそう)の意味と目的

報連相の意味


報連相(ほうれんそう)は、日本のビジネス文化において、部下と上司の円滑なコミュニケーションを促進するための基本的なスキルです。報連相は、「報告(ほうこく)」、「連絡(れんらく)」、「相談(そうだん)」の頭文字を取ったもので、それぞれの行動は職場での情報共有をスムーズにし、問題の早期発見と解決を目指します。報告は上司に対して現状を伝える行為で、業務の進捗状況や成果、問題点などを適時に伝えることが求められます。連絡は業務に関する情報を関係者に伝達し、共通認識を持つことを目的とします。最後に、相談は問題や悩み、判断が難しい状況において上司や同僚にアドバイスを求める行為です。この3つの行動を適切に行うことで、職場でのコミュニケーションが円滑になり、組織全体の効率が向上します。

報連相の目的


報連相の目的は、組織内でのコミュニケーションを強化し、業務の効率化を図ることです。具体的には、報連相を通じて情報をタイムリーに共有し、誤解やトラブルを未然に防ぐことができます。例えば、部下が上司に適時に報告することで、上司は状況を正確に把握し、適切な指示や支援を行うことが可能になります。また、連絡を徹底することで、関係者全員が同じ情報を共有し、一貫した対応が取れるようになります。相談を奨励することで、部下は問題が発生した際に一人で抱え込まず、早期に解決策を見つけることができるようになります。これらのプロセスを通じて、組織は効率的に機能し、成果を最大化することが可能になります。

報連相のメリット


報連相を適切に実践することで、組織にはさまざまなメリットがもたらされます。これらのメリットは、個々の社員の成長だけでなく、組織全体の効率性や生産性の向上にも寄与します。

社内ミスが減る

報連相を徹底することで、業務における誤解や情報不足が大幅に減少します。たとえば、プロジェクトの進行状況を定期的に報告することで、上司やチームメンバー全員が同じ情報を共有し、適切なタイミングで必要な対応を取ることができます。これにより、見落としや誤った判断が減少し、結果としてミスの発生を防ぐことができます。

部下の状況を把握しやすい

報連相が適切に行われている環境では、上司は部下の業務の進捗状況や困難に直面している課題について常に把握することができます。これにより、部下の成長を支援するための適切な指導やアドバイスを行うことができ、部下のパフォーマンス向上に直結します。たとえば、ある部下が特定のプロジェクトで進捗が遅れている場合、その理由や背景を理解するための報告があれば、上司は迅速に適切な対策を講じることが可能です。

上司がフォローを入れやすくなる

報連相がしっかりと行われていると、上司は状況に応じたフォローを適切なタイミングで行うことができます。部下が問題や課題を相談しやすい環境が整っていれば、上司は早い段階で介入し、問題の早期解決を図ることができます。これにより、問題が大きくなる前に対処できるため、チーム全体のリスクを低減できます。

コミュニケーションの機会が増える

報連相を通じて日常的なコミュニケーションの機会が増えることで、組織内の風通しが良くなります。頻繁な情報共有と意見交換が行われることで、社員同士の信頼関係が深まり、チーム全体の協力体制が強化されます。このような環境では、社員が自分の意見を自由に発言しやすくなり、イノベーションの促進にも繋がります。

チームメンバーの得意不得意が分かる

定期的な報告や相談を通じて、上司は各メンバーの得意な分野や苦手な分野をより深く理解することができます。これにより、プロジェクトのメンバー構成や役割分担を最適化し、各メンバーが最大限の能力を発揮できるような環境を整えることが可能です。例えば、あるメンバーが特定のスキルに長けていることが分かれば、そのスキルを活かすようなタスクを割り当てることができるでしょう。

報連相をしないことのデメリット


一方で、報連相を怠ると、組織内でさまざまな問題が生じるリスクが高まります。報連相が欠如している環境では、以下のようなデメリットが顕著になります。

問題が起こった原因が分からなくなる

報告がなされないと、業務上の問題が発生した際にその原因を正確に把握することが難しくなります。たとえば、クライアントとのコミュニケーションにおいてトラブルが発生した場合、担当者がその状況を報告していなければ、上司や他のチームメンバーは問題の背景や原因を知ることができず、迅速な対応ができません。このように、原因究明が遅れることで、問題解決が後手に回るだけでなく、同じ問題が再発するリスクも高まります。

部下の状況を把握できなくなる

連絡や相談が欠如すると、上司は部下の業務状況や抱えている課題を正確に把握することができません。これにより、部下が困難な状況に直面しているにもかかわらず、適切なサポートを提供することができなくなる可能性があります。部下が独自に問題を解決しようとする過程で、さらに深刻な問題が発生するリスクも増加します。

大きなトラブルが起こってしまう

小さな問題が報告されないまま進行すると、徐々に問題が蓄積し、やがて大きなトラブルに発展する可能性があります。例えば、製造業において機械の異常が早期に報告されなかった場合、結果として生産ライン全体が停止するような大きなトラブルに繋がることがあります。このような状況を避けるためにも、早期の報告・連絡・相談が不可欠です。

チームの連携が弱くなる

報連相が欠如していると、チーム内での情報共有が不十分となり、メンバー間の連携が弱くなります。これにより、チーム全体の目標達成に向けた一体感が失われ、各メンバーが孤立して仕事を進めるようになりかねません。結果として、チーム全体のパフォーマンスが低下し、組織全体の成果にも悪影響を及ぼす可能性があります。

報連相を受ける側の心得「おひたし」


報連相の効果を最大限に引き出すためには、報連相を受ける側の姿勢も非常に重要です。「おひたし」は、報連相を受ける際の心得を示す言葉で、部下の報告・連絡・相談を促進するために上司が心がけるべき態度を具体的に示しています。

-お(怒らない)


部下が報告や相談をした際、上司が感情的に怒ることで、部下は次から報連相を躊躇するようになります。報告や相談が遅れると、問題がさらに深刻化するリスクがあるため、まずは冷静に話を聞く姿勢が重要です。たとえ報告内容がネガティブなものであっても、部下を責めるのではなく、建設的な対応を心がけることで、部下は安心して報連相を続けることができます。

– ひ(否定しない)


部下の意見や状況を頭ごなしに否定することは、報連相の機会を奪うことになります。部下が相談しやすい環境を作るためには、まずは相手の話を最後まで聞き、理解を示す姿勢が求められます。否定的な態度をとることで、部下は自己表現を避けるようになり、問題の早期発見や解決の機会を逃すことになります。

– た(助ける)


部下が困難な状況に直面した際には、上司が積極的にサポートを提供することが求められます。これは単なる指示を出すだけでなく、問題解決に向けて必要なリソースやアドバイスを提供することを意味します。助ける姿勢を示すことで、部下は安心して報連相を行うことができ、結果としてチーム全体の信頼関係が強化されます。

– し(指示する)


報連相を受けた際には、適切な指示を出すことも重要です。具体的な行動指針を示すことで、部下は次に何をすべきか明確になり、効率的に業務を進めることができます。指示が曖昧であると、部下は次に何をすべきか迷うことになり、結果として業務効率が低下する可能性があります。したがって、報連相を受けた際には、具体的で分かりやすい指示を出し、部下が行動に移しやすい環境を整えることが必要です。このように、「おひたし」の心得を実践することで、上司と部下の信頼関係が深まり、より円滑な報連相の実践が促進されます。

報連相を浸透させる方法


報連相を組織全体に浸透させるためには、単にその重要性を説明するだけでなく、実際に行動に移すための具体的な取り組みが必要です。以下に、報連相を効果的に組織に根付かせるための方法をいくつか紹介します。

1. 報連相の必要性と目的を周知する
まず、報連相の重要性を全社員に理解してもらうために、その必要性と目的をしっかりと伝えることが大切です。定期的な研修やワークショップを開催し、報連相がどのように組織の成果に貢献するのかを具体的に示すことが効果的です。例えば、過去の事例を用いて、報連相がなかった場合に起こった問題と、報連相を実施することで防げたトラブルを比較することによって、社員にその重要性を実感させることができます。

2. 報連相の仕方をルール化する
報連相を組織の習慣として定着させるためには、その実施方法を明確なルールとして定めることが必要です。例えば、週に一度の定例会議で各プロジェクトの進捗状況を報告する、問題が発生した場合は即座に上司に連絡する、といった具体的なルールを設けることで、社員は何をいつ報連相すべきかが明確になります。また、これらのルールは組織全体で共有され、常に確認できるようにしておくことも重要です。

3. 報連相のポイントやガイドラインを示す
報連相を効果的に行うためのポイントやガイドラインを示すことも、重要な取り組みの一つです。これには、報連相を行う際の具体的な手順や注意点、言葉の使い方、報告書の書き方などが含まれます。例えば、報告書には事実を正確に記述すること、連絡は関係者全員に漏れなく行うこと、相談は解決策の提案も含めて行うことなどのガイドラインを設定し、それを社員に周知徹底させることで、報連相の質を向上させることができます。

4. ゲームを通して報連相の理解度を高める
報連相のスキルを楽しく学ぶための方法として、ゲームを活用することも効果的です。例えば、報連相をテーマにしたビジネスゲームを導入することで、実際の業務を模したシナリオの中で報連相の重要性を体感することができます。ゲーム形式であれば、失敗を恐れずに報連相の練習を行うことができ、社員の理解度を自然と深めることができます。また、ゲーム後にはフィードバックの時間を設け、学んだことを振り返りながら実際の業務にどう活かすかを考える機会を提供することも重要です。

これらの取り組みを通じて、報連相を組織の文化として根付かせ、社員一人ひとりが自発的に実践できる環境を整えることができます。

報連相を学べる報連相パズルとは?


報連相パズルの目的と設定


報連相パズルは、報連相のスキルを実践的かつ楽しく学ぶことができるビジネスゲームです。特に新入社員研修やチームビルディングの一環として活用されることが多く、参加者が実際のビジネスシナリオを模した課題に取り組むことで、自然と報連相の重要性を理解し、スキルを身に付けることができます。このゲームの設定では、各自与えられた役割を担い、指令書に沿ってミッションをクリアすることが求められます。

報連相パズルのルール

●役割とカードの配布
各プレイヤーには5枚のカードと1枚の指令書が配布されます。

指令書やカードは他の人に見せたり口頭で伝えたりしてはいけません。

●コミュニケーションの方法
チームメンバー間のコミュニケーションはメモのやり取りのみで行います。 メモの使用枚数は1チームあたり50枚までに制限されています。

●メモとカードの交換ルール
メモを渡す際には、fromとtoの欄に必ず名前を記載します(略称可)。 カード交換は、メモで連絡可能な相手としか行えません。同時に同じ枚数のカードを交換する必要があります。

●ゲームのクリア条件
ゲームのクリア条件はマネージャーの指令書にのみ記載されています。他のメンバーはこの情報を知らされていないため、コミュニケーションを駆使して条件を達成する必要があります。具体的には、各メンバーが指定された種類のカードを5枚集めることが求められます。

報連相パズルでは、各チームが自分たちの役割を演じながら、限られた時間内に課題を解決することを目指します。チームメンバーは、定期的に「報告」を行いながら、情報を共有し合い、「連絡」を徹底して全員が同じ状況を理解し、「相談」を通じて最善の解決策を見つけることが求められます。 この過程で、各チームは報連相の実践方法を学び、それぞれの役割や責任に応じた行動を取ることの重要性を体感します。

【報連相パズルのポイント】
このゲームのポイントは、実際の業務に近い環境で報連相のスキルを磨くことができる点です。ゲームを通じて、参加者は報連相のタイミングや方法の重要性を体感し、どのような状況でどのように行動すべきかを学びます。また、ゲーム終了後には振り返りの時間が設けられ、参加者同士で気づきを共有したり、フィードバックを受けたりすることで、学びを深めることができます。報連相を日常の業務で効果的に実践するための具体的なスキルを養うことが、このゲームの最大の特徴です。

【人数】
報連相パズルは、1チームあたり5〜6名のメンバーで行うことが推奨されています。これにより、各メンバーが積極的にコミュニケーションを取り、報連相を実践する機会を十分に持つことができます。複数のチームが同時にゲームに参加することも可能で、全体の参加者数を柔軟に調整できます。

【実施時間】
ゲームの所要時間は約1〜2時間が理想的です。これにより、参加者は報連相のスキルをしっかりと学びながらも、集中力を維持したままゲームを楽しむことができます。ゲーム終了後の振り返り時間も含めると、全体のプログラムは約2時間となります。

【運営方法】
報連相パズルの運営には、進行役(ファシリテーター)が必要です。進行役は、ゲームのルール説明やシナリオの進行管理、各チームへのフィードバックを行います。また、進行役はゲーム中に発生する質問や不明点に対応し、スムーズなゲーム運営をサポートします。ゲーム後には、進行役が各チームのパフォーマンスを評価し、学びのポイントを整理することで、参加者が報連相の実践方法をより深く理解できるようにします。

報連相パズルの詳細については、[こちら](https://business-games.jp/hourensou_puzzle/)をご覧ください。


まとめ

報連相は、組織のコミュニケーションを円滑にし、業務効率を高めるために欠かせないスキルです。報連相を適切に実践することで、社内のミスを減らし、上司と部下の信頼関係を強化し、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。一方で、報連相を怠ると、情報の共有不足やコミュニケーションの断絶が原因で、さまざまな問題やトラブルが発生するリスクが高まります。

組織全体で報連相を浸透させるためには、その重要性を周知し、具体的なルールやガイドラインを設けることが効果的です。また、報連相パズルのようなビジネスゲームを活用することで、楽しみながら報連相のスキルを学ぶことができ、理解度を深めることができます。

ビジネスゲーム研究所では、報連相パズルをはじめとするさまざまなビジネスゲームを提供し、企業の組織力向上を支援しています。これらのゲームを通じて、参加者は実践的なスキルを身に付けるだけでなく、チームワークやリーダーシップの重要性を体感することができます。報連相を効果的に学び、組織の成功に貢献したいと考えている方は、ぜひビジネスゲームでの報連相研修を体験してみてください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間100登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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