質問1:そもそもNASAゲームとはどのようなゲームですか?
質問2:NASAゲームは何人ぐらいのグループでやるのがおすすめですか?
質問3:NASAゲームに適正な時間ってどれぐらいですか?
質問4:NASAゲームで学べることは何ですか?効果はありますか?
質問5:どんなテーマで研修を組むと整合性がありますか?
質問6:参加者に対して、事前にNASAゲームという具体的なゲーム名を伝えた方が良いですか?
質問7:NASAゲームで誤差点の合計は何点ぐらいであれば優秀な方ですか?
質問8:NASAゲームの解答結果にケチを付けてくる人は少なからずいると思うのですが、どう対応すれば良いですか?
NASAゲームでよく聞かれる質問の質問集(Q&A)のご紹介
質問1
Q:そもそもNASAゲームとはどのようなゲームですか?
答え
NASAゲームは参加者が宇宙飛行士という設定です。
月面で不時着してしまい、生き残るために残った15個のアイテムの優先順位をチーム内で話し合って順位を付けていくゲームです。専門家の正解と誤差が少ないチームが優勝となります。NASAゲームは、グループで課題に取り組み合意形成しながら結論を導き出す、コンセンサスゲームの一つです。
質問2
Q:NASAゲームは何人ぐらいのグループでやるのがおすすめですか?
答え
5〜7名がおすすめです。少人数過ぎると議論が早く進み、合意形成が簡単にできてしまいます。逆に10名を超える大人数の場合は合意形成が進まず、時間がオーバーしてしまったり、話したくても話せない人が出てきたりしてしまい、効果が得られないかもしれません。
質問3
Q:NASAゲームに適正な時間ってどれぐらいですか?
答え
だいたい90分~2時間ぐらいが設定する時間としては適正かもしれません。
目安のタイムスケジュールは下記のような流れです。
②ルール説明:5分
③個人ワーク:15分
④グループワーク:25分
⑤各グループの答え発表:5分~10分
⑥正解発表&点数付け:10分
⑦順位発表:3~5分
⑧振り返り:5~10分
⑨講義・解説:10~20分
質問4
Q:NASAゲームで学べることは何ですか?効果はありますか?
答え
NASAゲームの学びのポイントは主に下記のとおりです。
●合意形成の仕方
●ファシリテーションスキル
●チーム内のコミュニケーションの活性化
●価値観の擦り合わせ
NASAゲームはグループメンバーで楽しく和気あいあいと議論を重ねながら行いますのでコミュニケーションの活性化にもつながりますし、ファシリテーションスキルや合意形成の重要性といった学びについて十二分に理解してもらうことができ、研修の効果があると思います。
質問5
Q:どんなテーマで研修を組むと整合性がありますか?
答え
前述のチームビルディング研修やコミュニケーション研修、ファシリテーションスキル研修といったものに活用できると思います。
質問6
Q:参加者に対して、事前にNASAゲームという具体的なゲーム名を伝えた方が良いですか?
答え
参加者には事前にNASAゲームを行うことは周知しない方が良いと思います。NASAゲームは答えがわかってしまう可能性もありますので、周知する場合は「コンセンサスゲーム」や「チームビルディングゲーム」といった名称で周知する方が良いでしょう。
質問7
Q:NASAゲームで誤差点の合計は何点ぐらいであれば優秀な方ですか?
答え
NASAゲームでは専門家との回答との誤差を求めます。専門家の回答と自分たちが出した回答と全問一致していれば誤差は0点です。つまり誤算が0点に近ければ良いということです。NASAゲームでは一般的に優秀だと言われるのは誤差点20点未満が優秀だと言われております。
質問8
Q:NASAゲームの解答結果にケチを付けてくる人は少なからずいると思うのですが、どう対応すれば良いですか?
答え
講師をしていると、正直、2回に1回はこの質問を聞かれます(笑)。
解答が正しいのかどうかを調べる手があまりないかと思い気や情報としてネット上に上がっている場合があります。例えば、宇宙飛行士の宇宙服は約120℃から約マイナス150℃まで耐熱性があるそうです。そういった詳しい情報を調べておくと良いでしょう。
そういった情報を調べるのが面倒でしたら、外部講師にお願いしたり、レンタルしたりするのもありかもしれません。
今回はこの8つの質問についてご紹介しましたが、他にも聞かれる質問がたくさんありますので今後ご紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。