コロナ禍で変わってしまった社員同士のコミュニケーションの問題点と、それを解決するための相手視点とは。

コロナ禍で変わってしまった社員同士のコミュニケーションの問題点と、それを解決するための相手視点とは。

コロナ禍で変わってしまった社員同士のコミュニケーションの問題点と、それを解決するための相手視点とは。

「2020年コロナウイルスの影響で多くの企業がオフィスワークからテレワークへ移行を強いられたのではないでしょうか?それに伴い社員同士の仕事のやりとりやコミュニケーションなどが対面から顔の見えないメールや電話といった従来のものに加えてLINE WORKSやSlack、ChatworkなどといったFace to Faceから顔の見えないコミュニケーションに移行した企業が増えてきたのではないでしょうか?

今回は顔が見えないコミュニケーションで起こった問題とその解決策をご紹介したいと思います!

淡白なコミュニケーションで、お互いの印象が悪くなってしまう

リモートワークが始まり、顔が見えない非対面コミュニケーションが増える中で、起こっている問題が、新卒や若手の方が先輩社員とメールやチャットなどの連絡にビックリマークが付いておらず「。」で終わる場合や「。」すら文末に付いていない文章が送られてくることで、「怒ってるのでは?」、「この人冷たいな、、、」と感じてしまい、人間関係がギクシャクし、険悪な雰囲気になってしまうケースがあるということです。
なぜ、こういった問題が起こるのかというと、送ってくる側の顔や声を聞くことが出来ず先輩から送られてくる文章のみで顔色を判断しなければならなくなったからです。

今まではあくまで対面でのコミュニケーションである程度の人間関係が構築されていて送る側の人間性、雰囲気などを理解したうえで受けても受信することが出来ましたが、今このテレワークという状況では成り立たないコミュニケーションとなってしまっています。

そのため今年の新卒に関しては先輩とのやり取りをしている最中に“先輩が不機嫌なんじゃないか?”、“自分は先輩に嫌われているんじゃないか?”という不安に駆られてしまい仕事の相談が出来ずに勇気を振り絞って相談したタイミングでは取り返しのつかない状況になってしまったというケースも今年は多く耳にします。

一方で、仕事のメールや社内社外でのチャットに関してはビックリマークや絵文字を使ってはいけないというビジネスマナーを一度でも聞いたことがあるのではないでしょうか。長年会社で働いている方からすれば当然のルールかと思います。しかしこのコミュニケーションミスが新卒・若手の離職や仕事の大きなミスに発展してしまったら元もこうもありません。

では、この問題どうやって解決するか?

それは相手視点で考え、お互いに譲歩すること。

コミュニケーションは究極、「相手」という存在がいないと成り立ちません。コミュニケーションでは、相手の反応があって、わかることもありますし、相手が何を望んでいるのか?相手が何を期待しているのか?など、相手の立場に立って考える必要があります。

例えば、新人、若手の立場、目線で考えて、彼ら彼女らが、気にしそうな「社外を含んだやり取りに関してはビックリマークを使わない、絵文字を使わない」などの教育を徹底する一方で、「社内でのやりとりに関してはビックリマーク、絵文字を使ってもよい」などとルールなどを事前に決めておき共有することです。
事前に共有しておけばコミュニケーションでの悩みやミスを解決することが出来ます。
もちろんビジネスマナーを守ることも大切ですがビジネスマナーに固執し過ぎてミスコミュニケーションが起こり、若手社員が力を発揮できないとなってしまうと本末転倒であるということを頭に置いてコミュニケーションを取ることが大切です。変化が多いこの時代、時代に合った仕事の進め方が大切なのかもしれません。

先ほどの問題に加えて、対面コミュニケーションなくとも人間関係を構築する方法についても多くの方が気になっている悩みの一つです。

人間関係を構築する方法として今も昔も重要だとされているのは何度も顔を合わせて接触頻度を高めることと言われています。だからこそ今のようなリモートワーク(非対面コミュニケーション)が続くような状況の中で対面コミュニケーションがなくともどういった方法で人間関係構築をすべきか??という疑問や悩みを抱えている人が多くなってきているのが現状です。

では、この悩みや疑問を解決する方法はどのようなものになるでしょうか?

それは、やみくもにコミュニケーションの回数を増やし接触頻度を高めるコミュニケーションでなくリアルなコミュニケーションに近い方法を取ることです。

では、リアルなコミュニケーションに近い方法とはどのような方法でしょうか?

それは、ZOOMやLINEのテレビ通話を利用してリアルに近いコミュニケーションを取ることです。今のところ多くの企業が接触頻度を高めるために先輩が後輩に向けて電話をする、「困っていない?」「大丈夫?」などといったLINEをするといったことを取り組んでいるケースは非常に多くなっています。もちろんこれでも十分効果がありますが余裕があればを対面に近いZOOMやLINEのテレビ通話を利用したコミュニケーションをおススメします。

理由としては電話やLINEだけだと相手の表情が見えずに浅いコミュニケーションを取るだけで終わってしまう場合があるからです。先輩の立場からすると今まで後輩の表情や雰囲気、言動を見てどういったサポートをするのか決めていたが後輩の表情が分からない為に深い質問が出来なくなってしまった、後輩の立場からすると先輩の表情が見えない為に先輩へ相談や質問がしづらくなってしまったというケースが増えているからです。

やはり、どんなにデジタルの時代が進んでもやはり相手の表情が見えることが大切なのは変わりがありません。 その他、最近ではお互いを知るという目的でオンライン実施が出来るビジネスゲームを用いて人間関係構築をしている企業なども見られるようになりました。

上記の問題から考えると今までのリアルでのコミュニケーションから非対面コミュニケーションに突然変わってしまい今まで当たり前だったルールやマナーが逆に足を引っ張ってきているケースが発生しています。全てをいきなり変えるのは難しいことですが徐々に対応していくことが重要なのではないでしょうか。

【執筆者情報】
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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