熱帯夜が続く夏だからこそ知っておきたい睡眠の時間と仕事の質との関連性

熱帯夜が続く夏だからこそ知っておきたい睡眠の時間と仕事の質との関連性

熱帯夜が続く夏だからこそ知っておきたい睡眠の時間と仕事の質との関連性

今年は梅雨明けが例年より早く明けるなど、猛暑の日が続きますね。

夜も気温が下がりづらく、熱帯夜が続いています。 そんなときに気をつけたいのが睡眠時間です。

私もクーラーの電源が切れる朝方には暑くて目が覚めてしまうそんな日が続き、翌日の仕事のパフォーマンスが下がってるなぁと感じることがあります。

今回は睡眠の時間と仕事の質について専門家やスペシャリストの方々の記事をご紹介しつつ、パフォーマンスを落とさないための一案にしていただければと思います。

睡眠時間と仕事の質との関連性とは


睡眠時間と仕事の質とはどういった関連性があるのでしょうか?

まず睡眠の役割についてですが、このように言われています。

労働科学研究所の佐々木司・慢性疲労研究センター長によると「1日の心身の疲労はその日のうちに回復させることが大切。会社が過剰な仕事を命じる場合はもちろん、働く側が仕事に生きがいを感じる場合も同じだ。仕事の緊張や面白さによって、疲労は容易に隠されてしまう。(中略)人間は一晩眠ったとして、肉体の疲労は眠りの前半に回復し、ストレスは後半に解消する。」ということらしいのです。

前半の時間で肉体の疲労が回復し、その後にストレスの解消となると毎日5〜6時間の睡眠の人は知らぬ間にストレスを貯めていっていることになるかもしれません。

また、味の素株式会社の調査結果によると、仕事のパフォーマンスが低いと感じている人は平均睡眠が5時間58分で、仕事のパフォーマンスに満足している人は平均睡眠時間が6時間12分だったそうです。

6時間を超えるかどうかでも一つパフォーマンスが変わってくるようです。

睡眠時間の長さ以外の他の参考情報をご紹介すると、起床後の集中力について調査されている先生のお話があります。

慶應義塾大学の島津明人教授によると、「人間の脳が集中力を発揮できるのは朝目覚めてから13時間以内で、集中力の切れた脳は酒気帯びと同程度、さらに起床後15時間を過ぎた脳は酒酔い運転と同じ位の集中力しか保てない」ということらしいのです。

ワーク・ライフバランス社代表取締役の小室 淑恵さんのインタビュー記事に確かにそうだなと思わせる記載がありましたので、ご紹介します。 「島津先生の指摘によれば、脳の集中力こそ仕事上最も大事な武器になるホワイトカラーのビジネスパーソンは、残業中の生産性が最も低いということです。 最も生産性の下がった時間に、わざわざ1.25~1.5倍もの割増残業代を払っているのは、お人よしの経営者だと思いますね。」

確かに生産性が低くなる時間に残業させても、良いパフォーマンスが出るとは言えず、そこに高いお金を払っても仕方がないのではないか?とも思えますよね。

睡眠時間もそうですが、どれだけ起きているか?つまり、起床後の活動時間の長さも考慮したほうが自分自身のパフォーマンスを維持しやすいかもしれません。

睡眠の質を高めるための3つのポイント


仕事におけるパフォーマンス向上のためには、やはり集中力が必要不可欠です。集中力をアップさせたり、集中力を維持させたりするためには、脳を休める深い眠りを多くとる必要があるとされています。

みなさんもご存知かもしれませんが、睡眠にはリズムがあるそうです。睡眠時に脳が起きている状態の「レム睡眠」と、脳も眠っている状態の「ノンレム睡眠」があり、交互に繰り返しています。

眠りにつくと、まず90分間程度の「ノンレム睡眠」状態が訪れ、すべての睡眠の中でも最も深い眠りとされています。この最初の「ノンレム睡眠」状態時にしっかり眠ることができれば、睡眠の質を上げることができるとされています。このノンレム睡眠が身体的疲れをとるためには重要ということですね。

①食事は就寝3時間前、入浴は就寝2時間前までに済ませる


睡眠時に胃の中に食べ物が残っている状態だと、胃腸が消化のために働き続けてしまうため、「ノンレム睡眠」に入りづらくなってしまいます。 また、眠る直前にお風呂に入るのではなく、2時間かけて徐々に深部体温を下げながら体が眠る準備を整えることが大切です。

②睡眠前のスマホ操作はやめる


スマホやパソコンなどの電子機器が放つブルーライトは太陽の光に近い性質のため、脳が時間を誤認識して、覚醒してしまう可能性があるそうです。視覚からの光量は抑えた方が良いでしょう。

③アルコール・カフェインの摂取は控える


眠る時に必要な副交感神経の働きを鈍くするカフェインや、アルコールを分解するためにアセトアルデヒドが発生するアルコール類を飲むことは控えた方が良いようです。眠りやすくするために寝酒が習慣になっている人もいるかもしれませんが寝る前の飲酒も控えた方が良いようです。


今回は睡眠の時間と仕事の質について考察してまいりました。 今回ご紹介した内容は有名どころですので、ご存知の方も多いかもしれませんが、パフォーマンスを高めるためにも、あらためて睡眠の質を高めていきましょう。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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