顧問先に喜ばれる!税理士ができる“財務感覚”の育て方! クライアント支援に効く「財務会計系ゲーム研修」のご紹介

顧問先に喜ばれる!税理士ができる“財務感覚”の育て方! クライアント支援に効く「財務会計系ゲーム研修」のご紹介

顧問先に喜ばれる!税理士ができる“財務感覚”の育て方! クライアント支援に効く「財務会計系ゲーム研修」のご紹介

企業経営において、財務会計の知識はあらゆる判断の基盤となります。ところが、実際の現場では「財務諸表を読めない管理職」「利益構造を理解していない営業」「キャッシュの重要性を実感していない若手社員」が少なくありません。これは、単に知識がないというよりも、“体験として落とし込まれていない”ことが原因です。

そんな中で注目されているのが、「ビジネスゲームを活用した体験型の財務会計研修」です。教科書的な知識のインプットだけでなく、実際に手を動かし、意思決定し、失敗や成功を通じて学ぶ。このような学習アプローチは、従来の座学型研修と比べて圧倒的に理解度と定着度が高まると、多くの企業から支持を集めています。

そして、この分野で最も講師としての強みを発揮できるのが、税理士・公認会計士といった“数字のプロフェッショナル”です。豊富な知識と実務経験を持つ彼らだからこそ、参加者の疑問に的確に答え、学びを現場の改善につなげることができます。

本コラムでは、企業研修講師として活躍したい税理士・会計士の方々に向けて、「財務会計×ビジネスゲーム研修」の効果や活用方法、そして具体的なコンテンツ例までを、体系的にご紹介していきます。


企業研修における財務会計教育の現状と課題

■ 財務会計の研修はなぜ難しいのか?

多くの企業が「社員の数字に対する感度を高めたい」「財務諸表を読める管理職を育てたい」と考え、財務会計研修の導入を試みています。しかし、いざ研修を行ってみると、「内容が難しすぎてついていけなかった」「実務にどう役立つかピンとこない」といった声が上がることもしばしばです。

この背景には、「財務会計=経理の専門領域」という誤解や、「数字は苦手」というアレルギー反応に近い感覚が根強く残っていることが挙げられます。特に非経理部門の社員にとっては、簿記の知識や財務三表の読み方が、自分の業務と結びつかない“遠い世界”に感じられてしまうのです。


■ 会計教育の“座学頼り”が招く3つの弊害

従来の財務会計研修の多くは、スライドを用いた一方向の座学形式で実施されてきました。専門家による丁寧な講義であっても、以下のような課題が残りがちです。

1.実感を伴わないため記憶に残らない
 会計用語や数式はインプットできても、それが日常業務のどこで活きるのかイメージできず、学びが定着しにくい。

2.受け身の姿勢になりやすい
 一方的な講義形式では、参加者が考える・判断する・意見を交わすといった能動的な行動が生まれにくい。

3.「面白くない」「難しすぎる」と敬遠される
 数字や仕訳の話に終始すると、関心の低い層には心理的なハードルが上がり、学習効果が下がってしまう。

こうした構造的な問題により、せっかく実施した研修が「やっただけ」で終わり、現場での活用に結びつかないケースが少なくありません。


■ 今、企業が求めているのは“使える会計力”

では、企業が本当に求めているのは何でしょうか。それは、単なる知識ではなく、「自部門の業績を数字で語れる力」「投資やコストに対して意思決定できる力」です。すなわち、“使える会計力”です。

この力を育むには、研修の中で「自分で考え、判断し、行動してみる」プロセスが欠かせません。だからこそ、今あらためて注目されているのが、参加者が体験しながら学ぶ『ビジネスゲーム形式の会計研修』なのです。

税理士・会計士が講師として活きる“ビジネスゲーム型研修”とは

なぜビジネスゲーム形式が効果的なのか?


従来の「座って聞く」研修ではなく、「自分で動き、考え、気づく」体験型研修が注目されている理由は、参加者が“当事者意識”を持って学べる点にあります。特に財務会計のような抽象的で敬遠されやすいテーマでは、「ゲーム」という形式を用いることで、数字に苦手意識を持っていた人でも前向きに取り組むようになります。

たとえば、参加者が経営者や財務責任者の立場となり、売上や原価、資金繰り、投資判断などを体験するゲームを通じて、「PLやBSがどう動くか」「利益を残すとはどういうことか」「資金ショートの怖さ」などを“腹落ち”させることが可能になります。

このように、実践的な意思決定を通じて会計感覚を育てるという点で、ビジネスゲームは非常に有効な研修手法です。


税理士・会計士がビジネスゲーム研修で講師を務めるメリット


税理士・公認会計士のような専門家がこの形式の研修を行う場合、単なる進行役にとどまらず、以下のような“専門性を活かした価値提供”が可能です。

1. 解説力と納得感

ゲームを通じて起きた現象や数字の動きを「なぜそうなったのか」と分かりやすく言語化し、参加者の理解を深める解説ができます。これにより「楽しかった」だけで終わらせず、「意味のある学び」に昇華させることができます。

2. 実務との橋渡し

税理士・会計士は数多くの企業の経営状況や財務改善事例を見てきた経験があります。ゲーム内での出来事を「実際の現場ではどうか」とつなげるコメントや補足ができ、学びを実務に活かす力を育てられます。

3. 専門的な応用設計も可能

研修対象者や業種に応じて、特定の財務指標や分析手法を取り入れるカスタマイズ設計も可能です。たとえば、「自己資本比率を重視する製造業向け」「キャッシュ重視のベンチャー企業向け」など、専門家ならではのオーダーメイドが可能となります。

“講師力”+“ゲーム設計力”で、学びの質が飛躍する


ビジネスゲーム研修は、ツール自体の完成度だけでなく、「どうファシリテートし、どう振り返らせるか」で学びの質が大きく変わります。つまり、ゲームは“舞台”に過ぎず、そこに意味づけを行う講師の力量が問われます。

税理士・会計士の方が、ゲーム内で起きた意思決定や数値変化を「会計的に意味づける」「経営視点で問いを立てる」ことで、参加者の理解は格段に深まります。

おすすめの財務会計系ビジネスゲーム3選


ここでは、税理士・公認会計士の方が企業研修講師として取り入れやすく、かつ参加者に高い学習効果を与えるビジネスゲームを3つご紹介します。それぞれに対象層・学習目的・実施効果が異なるため、参加者のレベルや研修のゴールに合わせて選ぶことがポイントです。

① 会社経営シミュレーションゲーム(初級向け)

屋台屋本舗のゲーム


屋台屋本舗のゲーム設定は下記のような内容です。

飲食店(屋台)の経営者になって10日間の経営を行う経営シミュレーションゲームです。

屋台では1日ごとに3種類(ラーメン、みたらし団子、ソフトクリーム)の商品を仕入れて、販売します。 「1日目…2日目…」と、その日によって、売れ筋が変わり、商品が仕入れてあれば販売することができます。

1日の最後にアルバイトの人件費の支払いがあり、毎日の締めで、「手元のお金が増える=利益が出ている」と分かるシンプル経営です。

屋台屋本舗

■ 学びのポイント
商品コマや現金コマがあり、現金取引で売上げや利益の増減がすぐにわかるため、小学生にも実施ができるほどお手軽で、かつ経営の本質が簡単にわかる教材です。 また「売上・原価・利益」といったビジネスの基本となる会計用語の意味を理解することができます。ゲーム後の振り返りでは、BS(貸借対照表)/PL(損益計算書)の構造と意味について学ぶことができます。

■ 講師としてのポイント
専門用語を使わずに「数字の世界」への入り口を作ることができるため、税理士・会計士の方が「噛み砕いた言葉で教える力」を発揮しやすい構成です。

屋台屋本舗のご紹介ページはこちらhttps://business-games.jp/finance-yataiya/

② 財務三表作成・分析ゲーム(中級向け)

ストア・オーナーズ


ストア・オーナーズのゲーム設定は下記のような内容です。

「ストア・オーナーズ」は飲食店のオーナーとなって、食材などの仕入れ、集客・接客を行い、店舗の業績向上を目指す経営シミュレーションゲームです。 座学では教えることが大変な財務・会計知識をゲーム通して、楽しみながら学ぶことで、興味をもってもらう「キッカケ」となります。

約15ターンの経営ラウンドを1期として、 計2期での最終利益を競い合います。

■ 学びのポイント
ストア・オーナーズは貸借対照表、損益計算書などの会計・財務知識をゲームを通じて学ぶことを目的としたボードゲームです。
ゲームはBtoC向けのサービス企業で成り立っております。

■ 講師としてのポイント
税理士・会計士にとっては日常業務で扱い慣れている内容ですが、非専門職にとっては未知の領域。そこで講師としては、数式や会計基準ではなく「現場でどう役立つか」「どう読むか」を具体事例とともに示すことが求められます。

ストア・オーナーズのご紹介ページはこちらhttps://business-games.jp/finance-zaimu/

詳細についてはお問い合わせください。


③ 経営意思決定シミュレーション(上級向け)

財務ファクトリー

本ゲームは自動車メーカー(製造)の経営者となって、材料や工具などを仕入れ、自動車を製造し、顧客へ販売する経営シミュレーションゲームです。

座学では教えることが大変な財務・会計知識をゲーム通して、 楽しみながら学ぶことで、興味をもってもらう「キッカケ」となります。 経営ラウンドを1ラウンドを約10ラウンドを1期として、計2期(~3期)での最終利益を競い合います。 参加者が受けさせられている感がなく、熱中して取り組めるゲームです。

損益計算書や貸借対照表の理解につながり、経営感覚が養えるゲームです。 ビジネスに必要な要素を体感的に学び、実践につなげられる研修用のビジネスゲームです。

ルールがシンプルでわかりやすく、どなたでも研修に参加することが出来ます。ゲームを通じて、財務・会計を学べるゲームです。

■ 学びのポイント
財務ファクトリーは貸借対照表、損益計算書、キャッシュフローなどの会計・財務知識をゲームを通じて学ぶことを目的としたボードゲームです。

経営者視点でコスト感覚が身に付き、販売の重要性、難しさ、差別化の重要性が理解できるのです。

■ 講師としてのポイント 財務分析にとどまらず、経営全体を俯瞰する視点の提供が求められます。税理士・会計士としての経験をもとに、実際の経営失敗例や改善事例を織り交ぜながら進行することで、研修のリアリティが高まります。

財務ファクトリーのご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/financegame_zaimufactory/

ゲームを選ぶ際の観点

項目 初級(①) 中級(②) 上級(③)
対象層 内定者〜新人 若手〜中堅〜管理職 管理職〜経営層
学習難易度 ★☆☆ ★★☆ ★★★
所要時間 60〜90分 3時間~4時間 3時間~4時間
学びの軸 売上・原価・利益 財務会計知識(損益計算書・貸借対照表) 財務会計知識(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)

このように、目的と対象に応じてゲームを選定し、税理士・会計士ならではの視点で補足・解説を加えることで、ただの“ゲーム研修”を“戦略的な学び”に昇華させることが可能です。


効果的なビジネスゲーム研修を設計するためのポイント


ビジネスゲームは、単に「楽しく学べる研修ツール」ではありません。正しい設計と進行によって、参加者の理解・納得・行動変容までを一貫して促す“学習体験の設計手法”です。

とりわけ、税理士・会計士がこの研修を担当する場合、専門知識を持っているからこそ、ゲーム内容と現実の財務分析・業務改善を強く結びつけることができます。 では、実際に効果的な研修に仕上げるには、どんなポイントを押さえればよいのでしょうか? 5つの観点から、具体的に解説します。

ポイント①:目的と対象者を明確に設定する


効果的な研修には「ねらいの明確化」が欠かせません。

たとえば、以下のように目的を分類するだけで、使用するゲームの種類やファシリテーション方法が大きく変わります。

目的  対象  ゲーム例 
数字への苦手意識をなくす 新入社員 経営シミュレーション入門ゲーム
財務三表の関係を理解させる 中堅社員 財務三表に関するゲーム
投資と利益の関係を学ばせる 管理職候補 経営意思決定ゲーム

また、同じゲームでも「営業部門」と「技術部門」では、反応や学びのポイントが異なるため、導入前に部門ごとの業務理解と、どのような課題を抱えているかのヒアリングも有効です。

ポイント②:「気づき」を促す問いかけを事前に設計する


ゲームは“やって終わり”ではなく、“考える”ことによって初めて意味のある学習となります。そのためには、ファシリテーターがあらかじめ「問いの設計」をしておくことが重要です。

たとえば、以下のような問いをラウンドごとに用意しておくと、参加者の理解が一段深まります。

◆ ゲーム中に使える問い
•「今この意思決定をしたのは、なぜですか?」
•「この選択で利益は増えましたか?増えなかったとしたら、何が足りなかったと思いますか?」
•「資金繰りが苦しくなってきましたが、現実の会社だったらどんな対応が考えられるでしょう?」

◆ ゲーム後の振り返りに使える問い
•「自分のチームは、どこで利益が失われたと感じましたか?」
•「現実の業務で似たような意思決定の場面はありますか?」
•「この学びを自部署でどう活かせそうですか?」

税理士・会計士であれば、「数字の背後にある原因や構造」を解釈する力を持っています。単に“結果を聞く”のではなく、“構造を考えさせる”問いに変換することが講師としての価値となります。

ポイント③:講師のフィードバックで“意味づけ”を強化する

ビジネスゲーム研修の核は、**振り返り(レビュー)**の時間にあります。参加者が自らの行動と結果を客観視し、そこに学びを見出す時間です。 ここで税理士・会計士が特に力を発揮できるのが、「なぜそうなったか」「次にどうすればよいか」を構造的に整理して伝えることです。

たとえば・・・

•「売上は上がっていたのに利益が残らなかったのは、限界利益率が低い商品に注力していたからです」
•「借入を増やしてもキャッシュが枯渇したのは、回収サイトに対して支払サイトが短く、運転資本が過剰だったためです」

といったように、ただ「数字の結果」を示すだけでなく、「どのような構造的ミスや判断ミスがあったのか」を解説することで、参加者の“腹落ち感”が格段に高まります。

ポイント④:数字を「行動につながる言葉」に変える

「学んだことを現場で使えるようにする」ためには、数字の理解を“行動”に変えるプロセスが必要です。そのために、研修の最後に以下のようなアクションプラン作成を取り入れることをおすすめします。

例:行動変容ワーク
•「今日学んだ“損益構造の理解”を、今の自部門でどう活かせるか?」
•「来月の予算管理ミーティングで、どのKPIを見直したいか?」
•「今回の研修を受けて、自分が“やめるべき意思決定”と“取り組むべき意思決定”をそれぞれ1つずつ挙げてください」

こうした言語化によって、学びは“自分ごと”になり、行動変容につながります。講師としては、受講者の回答に対し「それはなぜ有効だと思いますか?」「どんな指標で確認しますか?」と再度問いを投げ返すことで、さらに内省を深めることができます。

ポイント⑤:時間と空気をデザインする

最後に忘れてはならないのが、余白のある時間設計と心理的安全性の高い場づくりです。数字が苦手な人にとっては、最初の数十分で“拒否反応”が出てしまうこともあるため、以下のような工夫が効果的です。

•ゲーム前に「数字を知らなくても楽しめます」と伝える
•ファシリテーターが積極的に失敗例を話す(失敗していい空気を作る)
•グループ内での“笑い”や“ツッコミ”を歓迎する余裕ある運営
•ワーク・ゲーム後のインターバルにリフレクションタイムを設ける

また、ゲームそのものが盛り上がっても、フィードバック時間が足りずに終わると学びが半減してしまいます。研修設計時には、「ゲーム時間:振り返り=6:4」くらいの比率を想定しておくと安心です。

ビジネスゲームを使った財務会計研修は、ただ実施するだけでは効果が限定されます。
参加者の行動と意識を本質的に変えるには、

1.目的に応じたゲーム選定
2.学びを引き出す問いかけ
3.専門家ならではの意味づけ
4.言語化と行動変容の仕掛け
5.安心して学べる場のデザイン

といった5つの観点を押さえ、講師として一つひとつ丁寧に組み立てていくことが不可欠です。 次章では、こうしたゲーム研修を通じて、税理士・会計士が企業研修市場で“選ばれる存在”になるためのサービス設計や営業展開のヒントをご紹介します。

税理士・会計士が企業研修市場で選ばれるために


ビジネスゲーム研修は「教え方のスタイルの1つ」にとどまらず、税理士・会計士にとっては専門性を商品化し、新たな価値を生み出す武器となります。

しかし、いくら良い研修を設計できても、「その価値を伝え、選ばれる存在になる」ための視点や行動がなければ、研修市場で活躍し続けることはできません。 この章では、税理士・会計士が講師として企業に選ばれるために意識したい、実践的なマーケティング視点と提供価値の整理方法を解説します。

■ 専門性を“わかりやすく・役立つ”に変換する力が求められる

企業の研修担当者(人事・総務・経営者)は、財務会計の専門家ではありません。そのため、どれほど専門的に優れたコンテンツを持っていたとしても、「その知識が自社にどう役立つのか」が伝わらなければ、受注にはつながりません。

そこで必要なのが、以下のような“翻訳力”です。
会計士の視点 研修担当者に伝える表現
固定費の回収構造 「売上が増えても利益が出ない理由がわかります」
資金繰りのタイムラグ 「黒字倒産を防ぐ経営判断の感覚が身につきます」
PL/BS/CFの相関 「数字を見て次の一手を考える力を育てます」

単に「財務会計を教えます」ではなく、“何ができるようになるのか”を成果ベースで語る力が、選ばれる講師の条件です。

■ 単発ではなく“継続支援”につなげる設計を

一度きりの研修で終わらせず、顧客と中長期的な関係を築いていくことも、講師ビジネスを安定化させるカギとなります。

たとえば、以下のようなステップ設計をすることで、1回のビジネスゲーム研修から継続的な支援につなげられます。

【ステップ型研修サービス設計の例】
1.初回導入研修(ビジネスゲーム型)
 財務三表や経営感覚の基礎を楽しく学ぶ
2.応用研修(分析・実務連携型)
 自社の実際の数字を用いた分析ワークショップ
3.現場改善の伴走支援
 部門ごとのKPI設計・予算管理サポート・利益構造分析

このように、税理士・会計士の本来のスキルである「数字から経営を支える力」を軸に、研修→実践支援→定着とフェーズを分けて提案することで、収益性と貢献度が高い講師活動が実現できます。

■ 信頼を得るには“見える実績”と“安心できる資料設計”を

研修導入を検討する企業担当者は、以下のような情報を重視します。

•他社での導入実績や事例
•研修のタイムスケジュール・進行イメージ
•使用教材のサンプル
•講師プロフィールと専門領域
•学びの効果と受講者の声(アンケート・感想)

これらを整理して、提案書や研修メニュー資料をテンプレート化しておくことで、営業活動がスムーズになります。 税理士・会計士の多くは“紹介”で仕事を得てきた経験が中心かもしれませんが、研修事業では「選ばれる資料設計」が非常に重要です。

■ “教える力”を鍛えるために、講師自身も学び続ける

専門知識が豊富であっても、「伝え方・場の作り方・問いの設計」に関しては、学習・実践が必要です。以下のような学びの場を積極的に活用することで、講師力を磨き続けることができます。

•企業研修講師向けファシリテーション講座への参加
•他の講師の研修を見学・分析する
•自分の研修に対する受講者アンケートを毎回改善に活かす
•ビジネスゲームや研修設計を扱う専門書を読む・試す

特に“ファシリテーション力”と“体験を言語化する力”は、税理士・会計士のキャリアの中で磨かれにくい領域だからこそ、意識的に伸ばすことで大きな差別化になります。

税理士・会計士は、単なる「数字の専門家」ではなく、「企業の学びと変化を支えるパートナー」として活躍できる存在です。

そのためには・・・

•専門性を“伝わる言葉”に変換し
•楽しくも本質的な学びを提供し
•継続支援へとつながる研修を設計し
•常に自分自身の伝え方・ファシリテーション力を磨き続ける

こうした姿勢が、「選ばれる研修講師」への第一歩です。


まとめ


「財務会計を教える」と聞くと、多くの企業担当者や受講者は「難しそう」「自分には関係ない」と身構えてしまいがちです。しかし、経営における数字の重要性は年々増しており、すべてのビジネスパーソンが“財務的思考力”を持つことが求められています。

そこで注目されているのが、「知識のインプット」ではなく、「気づきと納得を促す体験」を提供するビジネスゲーム研修です。

本コラムでご紹介したように、税理士・公認会計士がこの形式の研修講師として活躍することで、次のような大きな価値を提供することができます。

◆ 会計の“見える化”と“使える化”を支援できる
ゲーム形式を通じて、PL・BS・CFの構造や、利益とキャッシュの違いなどが直感的に理解できるようになります。

◆ 数字に苦手意識を持つ社員にも“楽しく学ぶ場”を届けられる
専門用語が飛び交う座学では届かない層にも、ビジネスゲームを通じて会計の面白さ・必要性を実感してもらえます。

◆ 研修の「その日限り」で終わらせない“行動変容”を促せる
数字を行動につなげるワーク設計や、フィードバックによる意味づけによって、現場への定着率を高められます。

◆ 講師自身の専門性を“研修商品”として展開できる
単発研修にとどまらず、現場改善・経営支援といったコンサルティング領域へと展開する可能性も開かれます。

税理士・会計士という職業は、これまで「アドバイザー」「実務支援者」として経営を支えてきました。これからは、それに加えて「教育者」として企業の未来を育てる存在になることができます。

もしあなたが、「数字の大切さを伝えたい」「経営者や社員の成長に貢献したい」と考えるのであれば、ぜひ“体験で学ばせる”ビジネスゲーム研修という新たなフィールドに踏み出してみてください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間100登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

資料請求(無料)のお申込みDocument request

お問い合わせ内容必須
企業名・団体名必須
ご担当者様名必須
メールアドレス必須
電話番号必須
受講人数(予定)必須
実施方法必須

※ご提供できる実施方法はゲームによって異なります。選択していただいたものでレンタルできないものもございますので、お問い合わせ時にご確認いただけますと幸いです。
研修の目的必須研修の目的、ゴール、実施背景など簡単な箇条書きで構いませんのでご記入下さい
その他ご希望の実施時期や受講人数などございましたら、お気軽にご入力ください。

ビジネスゲーム検索

  • 階層

    選択してください
  • 目的/業界

    選択してください
  • 人数

    選択してください
  • 時間

    選択してください