チームビルディング研修は、わざわざ行うほど、意味があるのか?ないのか?効果はいかほど?

チームビルディング研修は、わざわざ行うほど、意味があるのか?ないのか?効果はいかほど?

チームビルディング研修は、わざわざ行うほど、意味があるのか?ないのか?効果はいかほど?

内定者研修や新卒研修の時期になってくると、問い合わせが多くなってくる内容の1つとして、チームビルディングをテーマにした研修です。

●チームビルディングとは


チームビルディングとは、メンバーが主体的に個性や能力を発揮しながら同じ方向・目標に向かって、一丸となってゴールを目指すチームになるための取り組みを言います。

よくグループとチームの違いについて触れられることが多いですが、グループはただの集団であり、チームは同じ目標・目的を持った組織と言われます。グループではなく、チームになるための組織づくりとイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。

チームビルディングは今や、スポーツの世界でも、学校教育の中でも、ビジネスの世界でも、取り上げられているため、見聞き知った方も多いと思います。

ここ数年、よくある経営者・人事の方から、「チームビルディング研修って、どういう研修をやるのですか?」や「そもそもチームビルディングって、研修でやるほどのことなんですかね?」と聞かれることも多いです。

今回は、チームビルディング研修は、効果的なのかどうか?について考察してみたいと思います。

チームビルディング研修のメリット/デメリットを考察

チームビルディング研修の【メリット】

1.チームの結束が高まる


チームビルディング研修を行うことで、チームの結束力や絆は強まります。メンバー同士がお互いの強みや弱みを把握し、尊重し合いながら、目標のためにサポートし合う環境を作ることができれば、生産性の向上につながります。

2.同じ目的・目標に向かって仕事ができる


チームビルディングでは、同じ目的・目標を設定し、動いていきます。研修によって、グループとチームの違いについて、体系的に、体感的に理解できれば、バラバラの意識で働いていたメンバーが、チームの達成したいビジョンに向かって、統一して動いていくキッカケになります。

3.現場に持ち帰って、チーム作りを意識しやすい


チームビルディング研修では、グループからチームになるまでの形成を理解できるので、現場に持ち帰りやすいのが特徴です。チームワークを発揮するために、一人ひとりが心掛けたいことなどを各自に考えさせ、チームワークを発揮するために必要な姿勢やスキルを研修中に入れ込めると、現場に持って帰りやすくなります。

上記に挙げたように、チームビルディング研修で得られる効果も高いようです。

チームビルディング研修の【デメリット】

1.「チームビルディングをわざわざ研修でやることなの?」と、研修開催の目的が理解してもらえず、乗り気や研修参加へのモチベーションを上げられない


チームビルディングの意図をどうしても、うまく理解してもらえずに、「チームビルディング研修を受けさせられる=今の自分たちのチームがうまくいっていない」という、意図しない裏返しのメッセージで捉えられてしまうこともあります。

2.チームビルディング研修のチームディスカッション中に、まったく関係ない仕事の話やプライベートの話をしてしまう。


他の研修でもいえることですが、ディスカッションが終わり、研修とは全く関係ない話をしてしまい、研修に集中できないケースもあるようです。最後までテーマについて話し切り、研修の精度を高める必要があります。

3.主張が激しい人や高圧的な態度を取る人がいた場合に、チーム内ディスカッションがスムーズに進まずにチームビルディングの良さを消してしまう。


チームビルディングでは、ときに意見の衝突(コンフリクト)が起きますが、主張が激しい人や高圧的な態度を取る人がいた場合、そういう人たちに気を遣ってしまい、自分の意見や発言を言えない人も中にはいます。

これらのデメリットに加え、私たちがお客様や知り合いの人事の方、研修仲間から聞いたチームビルディング研修の失敗ケースについて、見ていきます。

チームビルディング研修の失敗ケース5事例

(1)過激なバトルに発展、口ゲンカで終わる


チームビルディングでは、チーム内のディスカッションが重要です。その際に意見や主張、関係のない価値観の押し付け合いになってしまい、お互いが感情的になってしまい、ディスカッション中に罵り合うことに発展したというケースも少なからずあるようです。

(2)もともとの人間関係が悪く、話し合おうとしない


同じチーム内のメンバー同士の人間関係が悪い場合に、実務に関係すること以外は話したくもない、といって研修中でもお互いにコミュニケーションを取らず、意見を出し合わないこともあるようです。周りが気を遣ってしまい、話し合いがスムーズにいかなくなり、研修効果が半減してしまいます。

(3)気配を消してしまう人も出てくる


チームビルディング研修に限らず、他の研修でも起こり得ることですが、研修に積極的に参加せず、忍者のように気配を消してしまう人も中にはいます。特にチームビルディング研修では、チームディスカッションが多くなるため、チーム内の人数が5~6人と少人数でも、「意見はありますか?」と他のメンバーから聞かれても、「良いと思います。」だけで発言が終わり、他メンバーの影に隠れやすくなるようです。
ここ最近では、コロナ禍で、オンラインの研修が増え、講師やインストラクターからその忍者を見つけられず、フォローし切れない、といった場面を増えているようですので、気を付けたいところです。

(4)実務に落とし込むための振り返りを入れられてない


チームビルディング研修で、ビジネスゲームやワークショップを実施することは多いですが、 その後の振り返りや「現場で意識すべきこと」、「現場でのルール決め」などやらずに終わってしまうケースもあるようです。
そうなってしまっては、チームビルディングの重要性を理解はすれど、大切だよね、で終わってしまうため、現場に落とし込むためのワークは必ず入れる必要があります。

(5)参加する対象者によっては、やらされ感が満載

デメリットでも挙げましたが、チームビルディングの意図をどうしても、うまく理解してもらえずに、「チームビルディング研修を受けさせられる=今の自分たちのチームがうまくいっていない」という、意図しない裏返しのメッセージで捉えられてしまうこともあります。そうなっては、逆効果になってしまうので、注意が必要です。

このような状況になってしまっては、チームビルディング研修もまったく意味がなくなってしまい、確かにやっても効果ないものになってしまいます。

最後にそうならないためにも気を付けるべき3つのポイントを解説していきたいと思います。

気を付けるべき3つポイント

①研修ルールの明文化


研修ルールの明文化というのは、例えば、下記のようなものを開始時に伝えるということです。


例)
●相手の意見に反論することはあっても、相手を非難する言動や誹謗中傷は研修中も件後も禁止。
●話し合いが熱くなっても、ケンカ禁止。
●独善的な行動や高圧的な態度は他人に悪い影響を与える&他人に評価を落としてしまうため禁止。 など

あらかじめチーム内で話し合いをする際の注意事項を説明し、参加者の見えるところに紙で貼り出すというのも手段としては使えます。

また気配を消してしまう人の対策としても、研修中のルールに全員が意見を言うこととし、決めてしまっても良いかもしれません。実際にはチェックするのが難しいので、0にはできない可能性がありますが、意識付けができ、一定の効果は見込めます。

②席配置などの考慮


もともとの人間関係が悪く、話し合おうともしない場合、他のメンバーへ悪い影響が出てしまいます。本来は、チームビルディング研修ではなく、別の方法(コミュニケーション研修や関係改善もの)を取った方が良いのですが、それでもチームビルディングを行う場合は、席配置の考慮をして、他メンバーに影響が及ばないようにしましょう。
また、逆に研修の荒療治として、同チームに入れ、他チームよりも成績が悪くなった際に講師から的確にフィードバックするやり方も有効です。外部の研修ではなく、社内で行う際でも講師の力量次第ではありますが、効果は見込めますので、検討してみてください。

③研修の目的とベネフィットの提示


チームビルディング研修のメリットは、前述した通りで、 「チームの結束が高まる」、「同じ目的・目標に向かって仕事ができる」、「現場に持ち帰って、チーム作りを意識しやすい」といったものがあります。

何のために、この研修を実施するのかの目的とどうなってほしいのか?のゴール状態をきちんと描き、説明するようにしましょう。 また、研修を受け終わったら、どういった学びが提供され、どういったスキル・知識が得られるかといった 受講生の得られるベネフィットを提示し、研修への姿勢を前向きにできるようにアナウンスしていきましょう。


今回は、メリット/デメリットや失敗ケースの事例を挙げてみてきましたが、少なくとも研修の目的とゴールが明確になっており、研修の設計が準備万端であれば、チームビルディング研修であっても、実施する意義や意味(効果)はしっかりと見込めると思います。チームビルディング研修を計画する際は、ぜひ参考にしてみてください。

【執筆者情報】
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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