ポモドーロテクニックとは?
ポモドーロテクニックは、1980年代にフランチェスコ・シリロ(実業家、コンサルタント)によって考案された時間管理手法です。 彼が大学生の時に使っていたトマト型のキッチンから名前が取れています(「ポモドーロ」はイタリア語で「トマト」の意味)。
ポモドーロテクニックの基本的な手順
①タスクを決める
作業したいタスクや達成したい目標を明確にします。 25分のタイマーをセットする。これが1つの「ポモドーロ」です。
②時間が鳴るまでタスクに集中する
他の作業や余計なことを考えずに、25分間はそのタスクのみ集中します。
③5分の休憩
時間が鳴ったら、5分間の休憩を取ります。ストレッチをしたり、水分補給をしたりすることで、次のポモドーロに備えて休憩します。
④上記の①〜③を4回繰り返す
4回のポモドーロを完了したら、15〜30分の長い休憩を取ります。 長い休憩は脳をリフレッシュするためにも重要です。
基本的な手順は上記の通りです。
ポモドーロテクニックは効果があるのか?
シリロによって考案されたポモドーロテクニックですが、タスクに集中できる科学的根拠があるそうです。
参考までに下記のページを参照してください。
引用出典:ポモドーロテクニックとは?誰でも集中できる受験勉強法を徹底解説(https://studystudio.jp/contents/archives/68594)
このように長時間詰め込もうと思っても、実は脳の働きとしては集中力が切れてしまうと言われているのです。
ポモドーロテクニックの活用例
ポモドーロテクニックは以下のような活用シーンがあります。
①試験勉強やレポート作成での活用
試験勉強やレポート作成など、やり始めると時間が掛かることもありますよね?
こういった長時間の集中が求められる課題に対してはポモドーロテクニックが有効です。
例えば、試験勉強をする場合、1つのポモドーロで1つのトピックに焦点を当て、
25分間集中して勉強し、その後に5分間の休憩を取る。
これにより、効果的に情報を把握し、集中力を維持することができます。
②エンジニアやプログラマーらの作業での活用
プログラミングなど高度な集中を必要とする作業でもポモドーロテクニックが有効です。
ポモドーロテクニックを意識することで、定期的な休憩を取りながらも、集中してコードを書く時間を確保することができます。
また休憩時間を利用して問題の解決方法を考えることもできます。
起業家のクリス・ウィンフィールド氏は「40時間の作業を16~7時間で終わらせることができた」と発表しているそうです。
https://www.chriswinfield.com/40-pomodoro-workweek/
③ブログやコラムといった執筆法として
会社のブログやコラムといった創造的な作業は長時間の集中を必要とします。
コラムを書こうと2時間予定を空けていても集中力が切れて途中で違う作業に目が行ってしまう可能性があります。
それであれば、短期集中で ポモドーロテクニックを使い、何回に分けながら、コラムを執筆した方が生産性は上がると思います。
ぜひ定期的な休憩を取りながら、効果的に文章を書く時間を確保してみましょう。
ポモドーロテクニックのメリット、デメリットとは?
まずはポモドーロテクニックのメリットについて挙げるとすると、
●メリット
集中力の維持・向上: 一定の時間、特定のタスクに集中することができます。
疲労の軽減: 定期的な休憩により、脳の疲労を軽減することができます。
達成感の向上: 1つのポモドーロを完了する度に、達成感を得ることができます。
このようなメリットがあるでしょう。
反対にデメリットとしては、下記のようなことが挙げられます。
●デメリット・注意点
ポモドーロテクニックは、全てのタスクや状況に適しているわけではありません。ある人には非常に効果的な方、他の人には合わないこともあるので、自分に合った時間管理法を見つけることが重要です。 外部からの中断(同僚や家族からの質問、急な電話など)が頻繁にある場面では、このテクニックを応用するのが難しい場合があります。
今回はタイムマネジメントに役立つポモドーロテクニックについてご紹介してきました。 タイムマネジメントは時間の管理と訳されることが多いですが、タスクの管理とも言えます。
ポモドーロテクニックでご紹介したようにタスクの目安工数をしっかりと計算し、脳が一番集中できる時間内に細かくタスクを細分化して、処理していくことがうまくタイムマネジメントしていくポイントと言えます。ぜひ参考にしてみてください。
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間100登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。