今回は、ロジカルシンキング研修時のウォーミングアップなどで使えそうなボードゲームをご紹介したいと思います。
ご紹介するボードゲームは「コリドール」というものです。
コリドールとは
コリドールは、フランスのギガミック社が作っているゲームで、自分の駒を前後左右1マスずつ動かして反対側のゴールまで進むことを目指すボードゲームです。 ただ単に駒を動かすのではなく、フェンスという壁を使って相手の進路をお互いにブロックし合えるところが特徴です。
つまり自分のターンで、駒を進める、もしくはフェンスという壁でブロックする、のどちらかを選択して、相手より先に自分の陣地とは反対側のゴールに到達した人の勝利となるゲームです。
フェンスで進路を妨害されて、大きく遠回りさせられることもあるので、簡単にゴールすることができる訳ではない点に難しさと面白さを感じます。
大まかなルールはどういったもの?
大まかな準備やルールは下記のよう内容です。
①準備段階
1.フェンス(壁)20枚を各プレイヤーに均等に分けます。
2人プレイなら10枚ずつ
3人プレイなら6枚ずつ
4人プレイなら5枚ずつ
2.各自の駒♟️をスタート位置に置きます。
②ゲーム開始
1.各プレイヤーは2つの選択肢からアクションを選びます
⑴自分の駒を進める(前後左右に進む。斜めはある条件下のみ動ける)
⑵フェンスを置く(手持ちのフェンスがなくなった場合は進行のみ)
2.各プレイヤーはゴールに到達したら終了
※ゴールに到達した速さで順位が決まります
コリドールの学べる効果
論理的思考力が養える
コリドールは論理的が養えると思います。
コリドールを2-3回やってみるとフェンスのいろいろな使い方やアイデアに気づけて、ゲームの意外な奥深さを感じました。
例えば、フェンスは相手の進路を妨害するために置くだけでなく、自分の進路に活路を見出すために置くこともできるのです。複数回やることでどんどん「こうしてやろう」とか「こうしたら相手が迷うかも」と思えるアイデアが出て面白かったです。
コリドールのプレイ人数は2人-4人です。
2人の場合は感覚としては、将棋や囲碁に近い感覚です。相手のフェンス枚数と相手がどう動いて行くのかを見て決めて駆け引きしていく感覚がよく似ている気がします。
4人の場合は隣の人たちが仲間になる場合も敵型になる場合もあってその点が面白さを倍増させてくれていると思います。自分の相対する敵がゴールに近づくと、仲間になりますし、自分がゴールに近づくと妨害しようと手を打ってきます。隣の人たちがどう動いてくるのか?を想像しながら、戦略を練るのがポイントになってくるのです。
ゴールを目指すルートを考え続け、刻一刻と変化する盤上に合わせて戦略を練り続けることになるので、コリドールには論理的思考を身につけられると思います。
戦略的思考が養える
相手の戦略を先読みしてフェンスで邪魔したり、自分の駒を守ったりすることがコリドールのポイントです。
相手だったらどのルートを進みたいと思うのか?、どのルートをフェンスで邪魔されたら困るだろうかなど、相手の状況や相手の心理を読み解きながら戦略を練って行く必要があるのです。
そういった点からも戦略的思考が養えると思います。
今回は研修のウォーミングアップに使えるボードゲームのコリドールをご紹介しました。
コリドールは、ロジカルシンキング研修時だけでなく、
コミュニケーション研修やマネジメント研修のウォーミングアップでも相性が良さそうです。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃
研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。