社内研修や社内イベントに使えるコミュニケーションゲームとは

社内研修や社内イベントに使えるコミュニケーションゲームとは

社内研修や社内イベントに使えるコミュニケーションゲームとは

コロナもだんだん落ち着きを見せ、コミュニケーションの活性化を図りたいと思われている企業様も少しずつ増えてきているのではないでしょうか?

コミュニケーションの活性化に役立つコミュニケーションゲームというものがあります。
そこで今回はコミュニケーションゲームについてご紹介していきたいと思います。

そもそもコミュニケーションゲームとは


そもそもコミュニケーションゲームとは、参加者たちがコミュニケーションを使って相互に情報のやり取りをおこない、情報を正確に伝える訓練をしたりグループごとのコミュニケーションを図ったりするゲームです。

チーム対抗戦や参加者全員でミッションを達成させるゲーム、ほかにも勝ち負けがあるゲーム性の高いものから情報交換を主体としたものまで幅広く種類があり、会社の研修やチームビルディングに活用されておりますし、ビジネスの場面でのトレーニングや教育の現場、社交的なイベントなど、さまざまな状況で利用されています。

コミュニケーションゲームの目的はなに?


多くの企業がこういったコミュニケーションゲームを活用しているのですが、コミュニケーションゲームを実施する目的は何でしょうか? 具体的な目的としては以下のようなものが挙げられます。

コミュニケーションゲームの実施目的

①スキルの向上

コミュニケーションゲームは、参加者がリスニングスキルや発言の技術、非言語コミュニケーションなど、多岐にわたるコミュニケーション関連のスキルを練習する場となります。

②相互理解の促進

ゲームを通じて、他者の考えや感じていることを理解する機会を増やし、相手の立場や視点を尊重する態度を育成します。

③チームビルディング

共同で課題を解決するゲームは、チームの絆を強化し、協力的な関係性を築く手助けとなります。

④障壁の認識

コミュニケーションには様々な障壁が存在します。ゲームを通じてこれらの障壁を体験することで、日常のコミュニケーションの中での障壁を認識し、それを乗り越える方法を学びます。

コミュニケーションゲームは集団の中で良好なコミュニケーションを促進するために、競争的なチームプレイだけでなく、協力的なチームプレイを用いて行なうアクティビティです。 コミュニケーションゲームは、協調性の向上、対立の緩和、他者の視点への気づき、傾聴力の向上、共感力の強化などを目的としています。

コミュニケーションゲームの種類


コミュニケーションゲームは、その目的や使用する手法によっていくつかの種類・カテゴリに分けることができます。どんな種類があるのでしょうか? コミュニケーションゲームの種類をご紹介していきたいと思います。

①情報伝達系ゲーム
目的:情報を正確に伝える能力を鍛える
例:”伝言ゲーム”や”ピクショナリー”など

②リーダーシップ・フォロワーシップ系ゲーム
目的:リーダーとしての指示の出し方や、フォロワーとしての指示の受け取り方を学ぶ。
例:”ブラインドガイド”(目隠しをした人を指示でゴールまで導くゲーム)

③意思決定系ゲーム
目的:グループ内での意思決定のプロセスを体験する。
例:”失われた島”(サバイバル状況で必要なアイテムを選ぶゲーム)

④感情表現・共感系ゲーム
目的:他者の感情を理解し、自分の感情を適切に表現するスキルを向上させる。
例:”感情カードゲーム”(様々なシチュエーションでの感情をカードで表現するゲーム)

⑤問題解決系ゲーム
目的:チームでの協力を通じて問題を解決するスキルを磨く。
例:”タワービルディング”(限られた材料で最も高い塔を建てるゲーム)

⑥ネゴシエーション系ゲーム
目的:交渉のスキルを向上させる。
例:”リソース取引ゲーム”(各参加者が持っているカードを交換し、目標の組み合わせを作るゲーム)

これらの分類は一例に過ぎないと思いますし、実際のゲームは複数のカテゴリに跨る場合がありますのでそこはご留意ください。いくつか種類がありますので、ゲームを選択する際はその目的や参加者のニーズに応じて適切なものを選ぶことが効果を高めるポイントでしょう。

下記の記事ではオススメなコミュニケーションゲームをご紹介しております!
参考コラム:コミュニケーション研修で使えるコミュニケーションゲーム15選https://business-games.jp/communicationgames15/

ほかにも自社でも行える簡単なコミュニケーションゲームの5つ紹介いたします。

(1)シャーレード (Charades)
実施方法:用意したキーワードやフレーズを、言葉を使わずに表現し、他の参加者に当ててもらう。
実施時間: 約20~30分
気をつけるポイント:言葉の難易度を均等にする。ノンバーバルコミュニケーションの重要性を強調する。

(2)2つの真実と1つの嘘 (Two Truths and a Lie)
実施方法:各参加者が自分に関する2つの真実と1つの嘘を述べ、他の参加者がどれが嘘かを当てる。
実施時間: 約15~20分
気をつけるポイント:参加者間の信頼を築くことを重視し、否定的なフィードバックを避ける。

(3)バックトゥバックドローイング (Back-to-Back Drawing)
実施方法:2人1組で背中合わせになり、1人が絵を描きながらそれを言葉で説明し、もう1人がその説明を元に同じ絵を描く。
実施時間:約10~15分
気をつけるポイント: 互いの説明と理解のギャップに焦点を当て、効果的なコミュニケーションの重要性を伝える。

(4)バルーンタワー (Balloon Tower)
実施方法:与えられたバルーンとテープのみを使用して、所定の時間内に最も高い塔をチームで建てる。
実施時間:約20~30分
気をつけるポイント:協力とコミュニケーションの重要性を強調する。競争心よりもチームワークを優先する。

(5)ロールプレイ (Role Play)
実施方法:事前に定められたシナリオに基づき、参加者が特定の役割を演じながらコミュニケーションをとる。
実施時間:約20~40分
気をつけるポイント:実際の業務や日常生活に近いシナリオを選び、参加者が感じるコミュニケーションの障壁や課題を共有できるようにする。

これらのゲームは、参加者のコミュニケーション能力を高めるだけでなく、チームビルディングや相互理解の促進にも役立ちます。 ゲーム選びや進行時には、参加者の雰囲気やニーズに応じて柔軟にアプローチを変えることが大切です。

コミュニケーションゲームでの注意点(デメリット)

コミュニケーションゲームは多くのメリットがありますが、実施の際はいくつかのデメリットや注意点がございます。

リアルな環境とのギャップ

ゲームはシミュレーション環境であり、実際のビジネスシーンや日常生活とは異なる場合がある。そのため、ゲームでの結果や学びが現実のシチュエーションにそのまま適用できないことがあるのです。

参加者の抵抗感

ゲームを不快に感じる、またはその意義を疑問視する参加者がいる可能性がある。全ての参加者がゲームを受け入れるとは限りません。注意が必要です。

表面的な学びで終わってしまう

ゲームの結果や反省を深く掘り下げず、表面的な内容で終わってしまうことがあります。

時間とリソースの消費

効果的なコミュニケーションゲームを計画、実施、そして反省するためには時間とリソースが必要であり、それが他の有益な活動の機会損失につながる可能性があります。

不適切なゲーム選択

参加者のレベルや背景、ニーズに合わないゲームを選択すると、効果が得られないだけでなく、逆効果となることもあります。

強制感

ゲームに参加することを強制すると、反発や不満が生まれ、ゲームの効果が低下する可能性があるのです。

これらのデメリットやリスクを回避または軽減するためには適切なゲーム選択を行い、ゲームを実施するまでの事前の計画や参加者への事前説明、そしてゲーム後の振り返りやディスカッションの時間を取ることが大切です。効果が出るようにしっかりと準備を進めていきましょう。


今回はコミュニケーションゲームをご紹介してまいりました。 コミュニケーションゲームは、楽しみながらコミュニケーションスキルを向上させる有効な手段として、多くの組織やグループに採用されています。

研修の目的にあった適切なゲームを選び、実施をすることで、より質の高いコミュニケーションが取れるようになり、コミュニケーションの活性化につながることが期待できるのです。ぜひ参考にしてみてください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間100登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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