ロジカルシンキングを学ぶときはビジネスゲームやクイズが効果的!?ロジカルシンキング研修で使えるワークのご紹介

ロジカルシンキングを学ぶときはビジネスゲームやクイズが効果的!?ロジカルシンキング研修で使えるワークのご紹介

ロジカルシンキングを学ぶときはビジネスゲームやクイズが効果的!?ロジカルシンキング研修で使えるワークのご紹介

ロジカルシンキング研修を社内で導入されている会社は多いと思います。

そこで今回は、社員のロジカルシンキング(論理的思考)を効果的に向上させるために使えるワークショップやゲームについてご紹介します。ロジカルシンキングは、問題解決や意思決定、コミュニケーションの質を高めるために不可欠なスキルです。楽しく実践的に学べるこれらの方法を取り入れて、社員のスキルアップを支援していきましょう。

以前のコラムもぜひご参考にしてください
コラム:ロジカルシンキングは難しい!?ロジカルシンキング研修で抑えておきたい3つのポイント(https://business-games.jp/rogicalthinking/

なぜロジカルシンキング研修が重要なのか?


ロジカルシンキングは、複雑な問題を整理し、論理的に解決策を見つけるために必要なスキルです。このスキルは、日常業務だけでなく、プロジェクト管理や戦略立案、意思決定の場面でも重要です。論理的思考が身につくことで、社員は効率的に仕事を進めることができ、組織全体の生産性向上にもつながっていくはずです。

ロジカルシンキングは様々なビジネスシーンで役立つはずです。

ロジカルシンキングが役に立つビジネスシーン


ロジカルシンキングは、問題解決、意思決定、コミュニケーションの質を高めるために不可欠なスキルです。具体的なシーンとその使用例を通じて、どのように論理展開を行うかを学びましょう。

1. 問題解決のシーン

シーン: 新商品の売上が予想より低い

新商品の売上が予想よりも低い場合、以下のように問題解決を進めます。

①現状分析:
まず、売上データ、顧客フィードバック、競合他社のデータを収集します。次に、売上低迷の原因について仮説を立てます。例えば、価格が高すぎる、広告が不足している、商品の魅力が伝わっていないなどが考えられます。

②原因特定:
売上データを詳細に分析し、どの顧客セグメントで売上が低いのかを特定します。さらに、顧客にアンケートを行い、購入を躊躇した理由を収集します。これにより、仮説を検証し、主な原因を特定します。

③対策立案:
原因が特定できたら、改善案を作成します。価格調整、広告キャンペーンの実施、商品説明の強化などが考えられます。各対策の効果を予測し、優先順位をつけます。

④実行と評価:
優先順位の高い対策から実行します。その後、売上データを定期的にモニタリングし、効果を評価します。必要に応じて対策を見直し、さらなる改善を行います。

2. 意思決定のシーン

シーン: 複数のプロジェクトの中から一つを選ぶ

会社のリソースをどのプロジェクトに投資するかを決める際、以下のように意思決定を進めます。

①評価基準の設定:
まず、コスト、リスク、利益、戦略的適合性などの評価基準を設定します。次に、各基準の重要度に応じて重みをつけます。

②プロジェクトの評価:
各プロジェクトの詳細情報を収集し、評価基準に基づいてスコアリングします。各プロジェクトのメリットとデメリットを評価し、総合点を計算します。

③比較と選択:
各プロジェクトのスコアを比較し、最もスコアが高いプロジェクトを選択します。

④実行とフォローアップ:
選択したプロジェクトを実行に移し、プロジェクトの進捗を定期的にフォローアップします。必要に応じて調整を行います。

3.リスク管理のシーン

シーン: 新規プロジェクトのリスク評価

新しいプロジェクトを始める前に、潜在的なリスクを評価し、対策を立てます。

①リスクの特定:
チームでブレインストーミングを行い、リスク要因を洗い出します。特定されたリスクをリスト化します。

②リスクの評価:
発生確率と影響度を評価する基準を設定し、各リスクの発生確率と影響度を評価します。

③リスク対策の策定:
予防策、対応策、修正策を立案します。例えば、リスク発生前の予防策やリスク発生時の緊急対応策を計画します。

④実行とモニタリング:
予防策と対応策を実行し、リスクの発生状況を定期的にモニタリングします。必要に応じて対策を見直します。

このようにロジカルシンキングは、日常の業務からプロジェクト管理、戦略的意思決定に至るまで、さまざまな場面で役立ちます。具体的な問題解決のステップや論理展開を通じて、効果的に仕事を進めることができるのです。

それではロジカルシンキング研修で取り入れるべきワークショップやゲームについてご紹介していきましょう。

ロジカルシンキング研修で使えるゲームのご紹介


1. 問題解決型シナリオゲーム


【概要】
架空のビジネスシナリオに基づいて問題解決を行うゲームです。例えば、企業の業績が低迷している状況で、改善策を考えるゲームです。

【進め方】
1.シナリオ設定:企業の業績が低迷している理由を参加者に提供します。
2.データ提供:売上データ、顧客フィードバック、競合情報などの資料を配布します。
3.問題分析:参加者が問題の原因を分析します。
4.解決策提案:解決策をグループで議論し、提案をまとめます。
5.発表とフィードバック:各グループが提案を発表し、他のグループやファシリテーターからフィードバックを受けます。

2. データ分析クイズ


【概要】
参加者は提供されたデータセットを分析し、質問に答えるクイズです。例えば、販売データを基に売上のトレンドを見つけるクイズです。

【進め方】
1. データ配布:参加者に販売データセットを配布します。
2. クイズ形式の質問:データセットに基づいた質問を用意します。
3. 回答:参加者がデータを分析し、クイズに回答します。
4. 評価と解説:正解を発表し、解説を行います。

3. ロジカルパズル


【概要】
論理的な推論を必要とするパズルゲームです。例えば、複数の条件から最適な選択肢を見つけるパズルです。

【進め方】
1. パズル配布:参加者にロジカルパズルを配布します。
2. 解答時間:制限時間内にパズルを解くようにします。
3. 解答提出:制限時間内に解答を提出します。
4. 正解発表と解説:ファシリテーターが正解を発表し、解説を行います。

4. ケーススタディ討論ゲーム


【概要】
ビジネスのケーススタディをグループで討論し、最良の解決策を見つけるゲームです。例えば、新しい市場に進出する際の戦略を議論するゲームです。

【進め方】
1.ケーススタディ配布:ビジネスのケーススタディを配布します。
2.グループディスカッション:各グループで討論し、解決策を考えます。
3.提案作成:解決策の提案を作成します。
4.発表と評価:各グループが提案を発表し、他のグループやファシリテーターから評価を受けます。

5. フィードバックセッション


概要】
ゲームやクイズを通じて得た学びを共有し、フィードバックを行うセッションです。

【進め方】
1.振り返り:各グループでゲームやクイズの結果を振り返ります。
2.フィードバック共有:各グループが得た学びを全体で共有し、フィードバックを行います。
3.改善点の確認:次回に向けた改善点を確認し、具体的なアクションプランを策定します。

さて、ここからは、ロジカルパズルについて具体例を挙げながら見ていきましょう。

ロジカルパズルの詳細について


ロジカルパズルは、論理的思考を鍛えるための優れたツールで、パズルを解く過程で、参加者は論理的な推論や問題解決のスキルを自然に身につけることができます。 以下に、ロジカルパズルの具体的な内容、進め方、例題、そして解答例を詳しくご紹介していきます。

①ロジカルパズルの進め方


1.パズル配布:各参加者またはグループにロジカルパズルを配布します。
2.解答時間:制限時間を設定し、その時間内にパズルを解くようにします(例:30分)。
3.協力または個別解答:参加者は個別にまたはグループで協力してパズルを解きます。
4.解答提出:制限時間内に解答を提出します。
5.正解発表と解説:ファシリテーターが正解を発表し、解説を行います。

②具体的なロジカルパズルの例


例題1:スケジュールパズル

問題:以下の条件に基づいて、5人の従業員(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん)がそれぞれどの日に休暇を取ったかを特定してください。

「AさんはBさんの後に休暇を取りました。
Cさんは月曜日に休暇を取りました。
Dさんは金曜日に休暇を取りました。
EさんはCさんの翌日に休暇を取りました。」

【条件整理】

AさんはBさんの後
Cさんは月曜日
Dさんは金曜日
EさんはCさんの翌日

【正解】

月曜日:Cさん
火曜日:Eさん
水曜日:Bさん
木曜日:Aさん
金曜日:Dさん

例題2:数字の配置パズル

問題:1から4までの数字を、以下の条件に従って配置してください。

「1は3の右側にある。
4は2の左側にある。
3は1の左側にある。」

【条件整理】

1は3の右側
4は2の左側
3は1の左側

【解答】

1が3の右側なので、3の左側に1がくる。
4が2の左側にあるので、2の右側に4がくる。
3が1の左側にあるので、1が3の右側にくる。

【正解】

順序:4, 3, 1, 2

例題3: デパートのフロア配置パズル

問題: 5つの異なるショップ(電化製品店、服飾店、食料品店、本屋、カフェ)を5つのフロア(1階から5階)に配置します。以下の条件に基づいて配置を決定してください。


電化製品店は服飾店よりも上のフロアにあります。
カフェは本屋よりも下のフロアにあります。
服飾店は食料品店の隣のフロアにあります。
本屋は食料品店の上のフロアにあります。

【条件整理】

電化製品店は服飾店より上
カフェは本屋より下
服飾店は食料品店の隣
本屋は食料品店の上

【正解】

1階:カフェ
2階:食料品店
3階:本屋
4階:服飾店
5階:電化製品店

ロジカルパズルの効果と使い方 ~社員の論理的思考力を鍛える方法~


ロジカルパズルを活用して社員の論理的思考力を鍛える方法についてご紹介します。ロジカルパズルは、楽しく実践的に学べるツールとして、多くの企業で導入されています。具体的な効果と効果的な使い方を見ていきましょう。

ロジカルパズルの効果


論理的思考力の強化:
パズルを解く過程で、論理的な推論や問題解決のスキルが自然に養われます。条件を整理し、結論に導くプロセスが論理的思考力を高めます。

問題解決能力の向上:
パズルの問題設定は現実のビジネスシーンに似ています。複雑な問題を解決するためのアプローチを学ぶことで、実際の業務でも役立つスキルを身につけることができます。

チームワークの強化:
グループでパズルを解くことで、協力し合うスキルやコミュニケーション能力が向上します。各メンバーの視点やアイデアを取り入れながら解決策を見つけるプロセスが、チームワークを強化します。

集中力と持続力の向上:
制限時間内にパズルを解くことで、集中力と持続力が鍛えられます。時間内に効率的に問題を解決するスキルは、日常の業務においても重要です。

ロジカルパズルの効果的な使い方


ロジカルパズルはどんなときでも活用ができます。
例えば、毎週のチームミーティングの一部としてパズルを解く時間を設けると頭の体操になって良い話し合いができるかもしれません。 またパズルの難易度を参加者のレベルに合わせて調整することもできます。初めは簡単なパズルから始め、徐々に難易度を上げていくことで、無理なくスキルを向上させることができるでしょう。

社内イベントや社内研修でもロジカルパズルは活用ができます。
ロジカルパズルをチームビルディング活動の一環として取り入れると、チームの結束力が強まります。グループで協力してパズルを解くことで、コミュニケーションや協力の重要性を再認識することができるでしょう。


まとめ


今回は、ロジカルシンキング研修で使えるワークのご紹介をいたしました。 ロジカルシンキング研修は、社員のスキル向上に非常に効果的です。ゲームやクイズを通じて楽しく学ぶことで、論理的思考力を自然に鍛えることができます。人事担当者の皆さんは、これらの方法を取り入れて、社員の成長をサポートし、組織全体の生産性向上を目指しましょう。これからの研修プログラムに、ぜひロジカルシンキングを効果的に取り入れてください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間100登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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