管理職向けの研修に有効なビジネスゲーム7選をご紹介

管理職向けの研修に有効なビジネスゲーム7選をご紹介

管理職向けの研修に有効なビジネスゲーム7選をご紹介

管理職向けのビジネスゲーム研修は、リーダーシップ、戦略立案、意思決定、チームビルディング、問題解決などのスキルを向上させるのに役立ちます。 今回は、管理職が参加するのに適したビジネスゲーム研修を7つご紹介していきます。

管理職研修に役立つビジネスゲーム7選


①ビールゲーム
②商談の達人
③ビズストーム
④財務の虎
⑤部課長ゲーム
⑥鉄塔ゲーム
⑦砂漠からの脱出ゲーム

①ビールゲーム


【概要】
ビールゲームは、1960年代にMIT(マサチューセッツ工科大学)に導入されて以降、オープンソースとして提供され、世界中で広く使われているビジネスゲームです。

参加者は、職人のつくるビールのサプライチェーンにおいて、工場、一次卸、二次卸、小売の4つのうち、いずれかの役割を担っていただきます。

このゲーム演習では、あらかじめ需要シナリオが設定されている状況において、各役割が週ごとの発注の意思決定を通じて、サプライチェーン全体のコスト最適化を図ります。このシミュレーションでは、時間やコミュニケーション上の制約の中で意思決定を行います。

●ゲームの進め方
ステップ(1)  
商品配送—「配送中」に置いてある商品を、左のマスに移動します。
↓↓※工場のプレイヤーは、「原材料」にある商品を左のマスに移動します。
ステップ(2)  
注文数オープン—「発注カード」をオープンします。
↓↓※小売店のプレイヤーは、「注文カード」をオープンします。
ステップ(3)  
販売&配送—「発注カード(小売限は注文カード)」に記載された数を、左のマスに移動します。
↓↓
ステップ(4)  
注文数の記入—ワークシートに注文数、在庫、受注残を記入します。  
↓↓
ステップ(5)  
発注移動/生産—工場の人は「生産要請」カードをオープンし、そこに書かれている数の商品を「原材料」に置きます。  
↓↓
ステップ(6)  
発注移動—発注カードを右の「発注中」マスに移動します。  
↓↓
ステップ(7)  
発注数の決定—発注数を決定し、カードに記入後、右の「発注中」マスに置きます。

ビールゲームのご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/mentalmodel_beergame/

【学びのポイント】
実際にビジネス上で起こり得る部門間のコミュニケーションの問題やシステム上での課題について話し合うことができます。また人の思考として、課題が発生した際にどうしても「環境のせい、状況のせい、他人のせい」にしてしまいがちです。他者責任になってしまう原因を考え、問題解決に役立つ自己責任思考を学べる内容になっています。

②商談の達人


【概要】
参加者が3~6人程で1つのチーム(企業)を組み、自動車メーカーとなって、自動車の製造・販売を行う経営シミュレーションゲームです。 他の企業と様々な交渉を行いながら、資源や資金を手に入れ、製品をつくり、顧客に販売することで、自社の売上を拡大させることが目的です。

●ゲームの進め方
(1)商談の達人のルール説明
ゲームのルールと本研修を通じて、気付きを得てもらいたい「交渉力・商談力」について認識していただきます。

(2)本番
1期ごとに計画・行動、決算を繰り返し、最終利益を競います。
Ⅰ-作戦タイム(経営計画)
 チーム内で与えられたカードをもとに、自動車の製造販売に必要なカードの確認や
 チームとしての方向性を話し合います。

Ⅱ-ビジネスタイム(商談・交渉)
 自分たちのビジネスを設立するために必要なカードを他チームと交渉して、獲得します。
 実際のビジネス同様、相手チームのメリット(Win-Winの構築)を考えながら 交渉していきます。

Ⅲ-決算タイム(収支報告)
 現在、持っている現金と利益額の合計額を計算します。
 他チームの状況もこの決算時に把握することができます。

(3)振り返り
自分とチームメンバーの長所・改善点を発見
ゲームに参加し、自分自身の行動の振り返り、順位に影響したのは、
どの行動だったのか、など振り返り、自分とメンバーの長所・改善点を発見します。


商談の達人のご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/negotiationgame_shoudannotatsujin/

【学びのポイント】
商談の達人では営業や交渉の際に必要となる相手目線や顧客目線の大切さをゲームを通じて体感できます。相⼿を尊重した「Win-Win」の関係性の重要性に気付くことができるのでコミュニケーションの取り方が改善されていきます。

③ビズストーム


【概要】
ビズストームとは、経営を模したボードゲームをプレイすることで、ビジネスに必要な要素を体感的に学び、実践につなげられる研修用のビジネスゲームです。 財務やコミュニケーションを重視したビジネスゲームが多い中、ビズストームは、経営戦略やマーケティングを重視したゲームとなっており、3C分析や経営戦略が求められます。

ビズストームのご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/bizstorm/

【学びのポイント】
「顧客に価値を提供し、競合の中から選んでもらう」というビジネスの原則を起点とし、そのためにビジネス全体をどう組み立てるかという視点を身につけることができます。営業に必要なマーケティングの知識もそうですし、自社商品の魅力をどう伝えるかを考えるキッカケになると思います。

④財務の虎


【概要】
財務の虎のゲーム設定は下記のような内容です。 ゲームの参加者はインテリアショップの経営者という設定です。

ゲームの基本的な流れはインテリアショップの経営者として、商品を仕入れ、顧客に販売を行うことです。 4ラウンド実施し、利益剰余金が一番多い人が優勝となります。
※仕入れる 商品には、「イス」「本棚」「ベッド」があり、それぞれ仕入れ値(原価)が決まっています。

貸借対照表、損益計算書などの会計・財務知識をゲームを通じて学ぶことを目的としたボードゲームです。 ゲームを使って学ぶことで「難しい」と敬遠されがちな会計・財務研修を楽しみながら学ぶことができます。

●ゲームの進め方
(1)ルール説明
(2)商品の仕入れ
(3)商品の販売
(4)給与計算
(5)当期純利益の計算
(6)監査
(7)第2ラウンド~第4ラウンドまで繰り返す

財務の虎のご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/finance-zaimu/

【学びのポイント】
財務の虎は貸借対照表、損益計算書などの会計・財務知識をゲームを通じて学ぶことを目的としたボードゲームです。 レベル1とレベル2と分かれており、レベル2では売掛金、買掛金、減価償却といった概念も出てきており、レベルに合わせた実施が可能です。

⑤部課長ゲーム


【概要】
部課長ゲームとは、報告・連絡・相談、いわゆる報連相の研修や、管理職向けのあるべき姿(目標設定、リーダーシップ、情報共有など)について考えさせる研修用のゲームです。

●ゲームの進め方
1.原則として1チーム5名で実施する。(7名でも可能)
2.5名のうち、1名が部長、2名が課長、残り2名が平社員役となります
3.社員間の口頭でのコミュニケーションは禁止です
4.コミュニケーションはメモ用紙を渡すことでのみ取ることができます


チームメンバーには部長・課長・平社員のいずれかの役割が与えられており、クリア条件は部長役のみが知っているという状況です

部長は、課長や平社員もクリア条件を知っていると勘違いするため、クリア条件を知らない他の課長や平社員は何をすれば良いのか、なぜそのような指示を出されるのかよくわからないままプレイが進んでいきます

このようにゲームで起こったことを現実的な問題と関連付けて振り返り・講義を行うことで 指示の出し方、報連相の重要性、管理職としてのあり方を考えさせていきます。 内定者には、仕事の基本術である「報連相」を入社前に覚えておいてもらいたいものです。入社前の手続きに必要な書類や内定者研修で宿題を与える企業様も多いでしょう。 社会人に必要な報告、連絡、相談についてゲームを通して、学ぶことで腹落ち感を与えることができます。

⑥鉄塔ゲーム


【概要】
鉄塔ゲームとは、チームごとに分かれ、お客様から依頼された『鉄塔』をおもちゃのブロックを使用し、作り上げるゲームです。 順位を決めるポイントは、お客様のニーズを満たしているか?それを踏まえ、当初、計画を立てたスケジュール・コスト・品質で、きちんと作り上げたかどうかを競い合い、優勝を決めます。

鉄塔ゲーム

●ゲームの進め方
1.4~5人で、1つの会社を作ってもらいます
2.まずは、お客様からの情報をもとに見積書と設計書および施工計画書の作成を行います
3.次に、お客様へ見積書と設計書、施工計画書を踏まえて、プレゼンテーションを行います
4.最後におもちゃのブロックを使い、設計書通りに施工を行います
5.事前の計画(見積書、設計書、施工計画書)と実際の施工(鉄塔建設)と差異が少ないことがポイントです
6.ゲームは2~3期を繰り返し行い、最終的なポイントが高いチームが優勝です。

●鉄塔ゲームのご紹介ページは下記のURLをクリックしてください↓↓
https://business-games.jp/projectmanagement_game/ 

【学びのポイント】
ゲーム後は、チームで動く上でのポイントやリフレクションタイム(内省)を設け、どうすれば次回以降、結果を改善できるか?を話し合います。また、プロジェクトマネジメントの基本である5つのプロセス「立ち上げ、計画、遂行、コントロール、終結」について講義を行い、ゲームと照らし合わせて振り返りをしていきます。プロジェクトマネジメントでは、次回どう改善を行うかが重要なポイントになりますが、それを体験、理解してもらえるのです。

⑦砂漠からの脱出ゲーム


【概要】
砂漠からの脱出ゲームゲームとは、研修や採用選考時のグループワークでチームビルディングの要素を学べるゲームです。 グループとチームは目的意識を持って、活動しているかどうかが大きな違いですが、ただのグループからチームに変化していく流れを体験することができます。 砂漠からの脱出ゲームゲームでは、個人の意見とチームメンバーの意見をすり合わせながら、チームで同じ解答を選ばなければいけません。 いわゆるチームメンバーとの合意形成(コンセンサス)が必要がとなるゲームです。

【ゲームの設定】
ゲームの設定では、参加者の乗った小型飛行機が故障してしまい、砂漠に不時着し、砂漠で遭難してしまいました。 不時着時の衝撃で小型飛行機の中にあった荷物は炎上してしまい、ほとんど壊れ使用不能となりましたが、リストにある12アイテムは破損を免れて完全なまま残っていましたので生き残るためにそれを使用して話し合うこととなりました。 12アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1位から12位までの順位をつけていき、専門家の回答結果との差異が少なくなるようにチームで話し合うゲームです。

【オススメな理由】
全員の解答を一致させる必要があるため、時には意見が対立することも想定されますが、それを多数決や個人の強制(一人の意見)ではなく、
しっかりと話し合って合意することの重要性を理解していただけます。

砂漠からの脱出ゲームのご紹介ページはこちら:https://business-games.jp/teambuilding_sabaku/


今回は、管理職研修に役立つビジネスゲームを7つご紹介いたしました。

管理職としての役割は、単にチームを率いること以上に大きいものです。 管理職には変化するビジネス環境の中で組織をナビゲートし、チームのポテンシャルを最大限に引き出し、持続可能な成長を実現することが必要です。この複雑な役割を果たすためには、絶えずスキルを磨き続ける必要があります。今回、ご紹介するコンテンツは管理職が直面する現代の課題に対処するための実践的な学習ツールとして役に立つはずです。 ぜひ参考にしてみてください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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