社内イベントで何しよう?-自社でも簡単に作れるコンセンサスゲームの作り方

社内イベントで何しよう?-自社でも簡単に作れるコンセンサスゲームの作り方

社内イベントで何しよう?-自社でも簡単に作れるコンセンサスゲームの作り方

全社的なイベントを企画することになったけど、何か良い方法はないだろうか?

こういったお声をよく耳にしますが、 そう思われるご担当者様も実は多いのではないでしょうか?

今回は社内イベントの企画にも役に立ちそうなコンセンサスゲームの作り方についてご紹介していきたいと思います。

そもそもコンセンサスゲームとは


コンセンサスゲームとは、与えられた問題に対して、チーム全員で話し合い、チームメンバー間で意見の一致(合意)をさせ、回答を決めていくゲームのことです。コンセンサスゲームにはいくつかの種類があり、設定やストーリーも多く存在します。

●問題に専門家の正解があるゲームの場合


→個人決定とコンセンサスによる集団決定の正確さを比較することで、組織(チーム・集団)活動の有効性に気づくことを目的としています。

社会心理学上では、個人で考えた答えよりもチームで考えた答えの方が正解に近づけたり、優れたアイデアが出て有効な結果になったりするケースが多いと言われています。

●問題に専門家の正解がないゲームの場合


→互いのものの考え方や価値観の違いを知ることを目的としていることが多いです。

コンセンサスゲームを社内イベントで行うことのメリット


コンセンサスゲームを社内イベントで行うメリットとしては、このようなことが挙げられます。

①コミュニケーションを取るきっかけになる


コンセンサスゲームは、チーム内で話し合って答えを決めていきます。答えを話し合って決めていくので、必然的にコミュニケーションを取る必要があるのです。 メンバー同士が活発にコミュニケーションを取れるようになります。

②合意形成の取り方の勉強になる


コンセンサスゲームでは、チームで話し合って答えを見つけていきます。つまり、複数のメンバーの合意、意見の一致を目指しているゲームなのです。関係者それぞれの意見をまとめ、全員が納得する結論を導き出すため、合意形成の取り方を学ぶことができます。

③社内の大切な価値観をすり合わせすることができる


合意形成において大切なプロセスの1つに、「自分と他人の考え方や価値観の違いを知る」ということが挙げられます。社内イベントでコンセンサスゲームを行うことで、他メンバーの価値観や考え方を知ることができ、社内の大切な価値観をすり合わせることにもつながります。

④情報の整理力が養える


コンセンサスゲームでは、みんなで話し合って答えを出します。その答え(結論)を導くための論理的な思考、情報の整理力を向上させることにもつながるのです。

コンセンサスゲームを行う上でこのようなメリットが挙げられるでしょう。

コンセンサスゲームの例題紹介


コンセンサスゲームにもいくつか種類が存在します。

有名どころでは、NASAゲームや砂漠からの脱出ゲーム、雪山での遭難シミュレーションゲームなどが挙げられます。

これらはそれぞれ10個〜15個のアイテムがあり、チームで選んだ回答の順位と専門家の回答との順位との誤差の点数が少なければ勝利となります。専門家の正解があるのが上記の3つのゲームの特徴です。

NASAゲームの紹介ページ:https://business-games.jp/teambuilding_nasa/

砂漠からの脱出ゲームの紹介ページ:https://business-games.jp/teambuilding_sabaku/

雪山での遭難シミュレーションゲームの紹介ページ:https://business-games.jp/snowmountain_sounan/

NASAゲーム

他にはジグソーメソッドというものを活用したゲームでは、9人の野球ポジション当てゲームや7人の人事異動当てゲームというものがあります。

ジグソーメソッドの代表的なゲーム


9人の野球ポジション当てゲームは、複数のメンバーそれぞれに与えられたわずかな情報を提示し合って、野球チームの9人のポジションをチーム全員で推理していきます。

このゲームでは、限られた時間の中でグループのメンバー全員が納得(合意形成)したうえで、解答を導き出さなければなりません。そのため、それぞれに与えられた情報を共有し、メンバー全員で内容を整理し、意見を交換し合う必要があります。

当社では7人の人事異動当てゲームというものをご用意しております。

7人の人事異動当てゲームの紹介ページ:https://business-games.jp/communicationgame_jinjiidou/

コンセンサスゲームはご紹介したとおり、いくつか種類がありますので、自社に合うものを選択してみてください。

自社版のコンセンサスゲームの作り方


せっかくならコンセンサスゲームを自分たちの会社の情報に当てはめて、自社版のオリジナルゲームを作ってみたいと思われた方もいらっしゃると思います。

難しそうと思われるかもしれませんが、「こんな作り方があります」というのを最後にご紹介したいと思います。

作りやすいものですと、NASAゲームや砂漠からの脱出ゲームのような<順位を当てるゲーム>になるでしょう。

その構成をもとにゲームを作ってみましょう。

例えば、社内のメンバーが大切にしていそうな価値観を10個挙げ、社内でアンケートを取り、大切にしているものから順位を付けてもらい、その理由も答えてもらいます。

【例.】
受容:ありのままの自分を受け入れてもらう
正確:自分の意見や信念正しく伝える
達成:なにか重要なことを達成する
冒険:新しくてワクワクする体験をする
魅力:身体的な魅力を保つ
権威:他者に対して責任を持って指導する
自治:人まかせにしないで自分で決める
美的:身のまわりの美しいものを味わう
庇護:他者のめんどうをみる
挑戦:難しい仕事や問題に取り組む
変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る
快適:喜びに満ちた快適な人生を送る
誓約:絶対に破れない約束や近いを結ぶ

参考出典:LIFE-WORK「自分の価値観を知ろう!価値観リスト早見チェック表(ワークシート付き)」

アンケートの参考例


このような価値観リストから10〜15個抜粋し、それぞれに順位と選んだ理由をアンケートで答えてもらうのです。
そして、アンケート結果から票数をまとめておきます。

自社の社員が大切にしている価値観の順位をチームメンバーで話し合い、チームメンバーが納得できる順位にしていくのです。 こういったゲームを自社オリジナルでつくることで、社内イベント時に楽しく、合意形成していくまでの流れを体験してもらうことができるのです。


今回は社内イベントの企画にも役に立ちそうな自社版のコンセンサスゲームの作り方についてご紹介していきました。自社版で作ることで社内イベントが盛り上がること間違いなしです。

製作が少し手間だなぁと思われるご担当者様は製作のお手伝いもさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。


【執筆者情報】

ビジネスゲーム研究所 米澤徳晃

研修会社に入社後、研修営業、研修講師業に従事。その後、社会保険労務士法人で人事評価制度の構築やキャリアコンサルティング活動に従事。その後、独立。講師登壇は年間50登壇を超え、講師としてのモットーは、「仕事に情熱を持って、楽しめる人たちを増やし続けたい」という想いで、企業研修を行っている。

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